高齢者の視点から-定年後の過ごし方、夫婦と友達-
敬老の日に合わせて?Nさんに高齢者から見た高齢者の毎日と交流について教えて頂きました。
[定年退職後の夫婦]
最近になっても割合忙しい人もいますが、世間ではそういう人はむしろ少数で、時間をどう使おうかと思っている人の方が多い様です。
何十年もサラリーマンをやってきて、ある日突然行く場所が無くなれば大いに戸惑うと思います。
でも家にゴロゴロしていると、長年「亭主は元気で留守が良い」と言う生活に慣れた奥さんは
1)毎日3食作らなければならない。
2)自分の生活のリズムが乱される。
3)家にゴロゴロされていては健康に良くない。
4)ほっておいてと言われてもそうはいかない。
と言う事で文句が多くなります。
そこで旦那も色々考えて
1)出来るだけ散歩に出る
2)スポーツクラブに入会する。
3)碁会所に行く。
4)習字を習う。
5)学生時代、会社関係の人に声をかけて会う機会を多く持つ。
となるわけです。
やがて奥さんが亭主が自宅にいる事に慣れ、何となく家庭も落ち着いて行く中で、,そういう時に便利なのは、夫婦揃っての海外、国内旅行みたいで、上手く緩衝材になって円滑に事が運ぶようです。
定年退職後、夫婦でどこか旅行に・・・そんな日々は憧れですが、非日常は日常があるから楽しいもの。定年退職直後の旅行と、ある程度家庭が落ち着いてきてからの旅行、そこが旅行特需なのでしょうね。
[定年退職後の交流]
定年退職後の交流は(男性の場合)主に学生時代の友人か、もしくは会社の仲間になります。
中高の友達は気さくに、趣味の話や旅行の話などをしますが、大学時代の時代の友人は年金や保険の話が多くなります。
(森注)大学が同じであると言う事は、その後の出世なども気になるからなのでしょう。お話によると小中高の友人が一番付き合いが長く、気さくであるとのことです。
老人ホームなどについての話は、まだ自分たちの代の両親が入っていることが多く、自分たちの話としては実感していません。
[森雑感]
お話を伺ったり、メールをいただくと、イメージは第2の学生時代、でしょうか。
お金をかけずにどこまで楽しめるか、友達と雑談している時間がとても楽しい、友達からの刺激を受けながら、いろいろなことを話し合う。
「高齢者」というと、どうも「高齢者ワク」の中でしか捉えられなくなります。
不定期にNさんからご寄稿頂いて、生の高齢者の姿をお届けして参ります。
Nさんよろしくおねがいいたしますねー。
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