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シニア行動”あるある”5つのポイント


「若者とシニア層はどう違いますか」

という質問を受ける。


若者の延長線がシニア層なので、若いころに吸収した考え方とか、出会った人によって「シニア」、とひとくくりにすることは難しい。

シニアビジネスが難しいのは
「年齢は若いころからの積み重ね」だから
考え方の幅が広いからなのかもしれない。

ただ、確実にあるのは「体の衰え」「記憶力の衰え」。

これは、自分はそうならない!と思っていても、いずれは誰もが通る道。

そんな「衰え」からくる、サイト操作や機械操作の「あるある」をまとめてみました。

シニア層の行動あるある 5つのポイント

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想像力


私はもう4年も陶芸をやっているのだが、
自慢じゃないが、うまくならない。

うまくなろうという、気持ちはある。
だが、うまくならない。

謙遜ではない。

結構、難しいのである。

お皿はいいのだ。結構大皿も作れるのだ。
私にとって難しいのは、お茶碗だったり、湯のみだったりする。

お茶碗を整形して、乾かして、いざ焼きに出そうとすると
妙に持ちづらかったりする。
底が広すぎたりする。

色々なお茶碗を見て観察しているつもりでも
実際に作ってみると、色々な気づき不足がある。

そして私は先週の日曜もお茶碗作りに挑戦した。

そしてふと気づいた。
私が、うまくならないのは、想像力の不足であると。

私が観察すべきは
お茶碗だけじゃなくて
お茶碗を使っている人が
どういう風に使っているか、ということなんだなと。

作り手から見ると、こういうのはいいんじゃないかと思っていても
実際に、使い手側から見ると、すごく持ちにくい。

商売もそうだし、
仕事もそうだし、
ユーザーテストもそうだなと思った。

相手にとっていいだろうな、という中途半端な想像力じゃなくて
相手が使っている姿が自分に乗り移るような
そういう想像力が必要だと。

その想像力を養うためには
もっともっと人を観察して、
もっともっと人のそばにいなくちゃいけないなと

つくづく思ったのでした。


※これから、基本的にシニアの事とか、ユーザーテストの事は、mamionブログへ(こちらにも書きます)、その他思った事、気付いた事、会社ブログに書くほどでもない事はこちらに書いていきます。
どうぞ宜しくお願いいたします。

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シニアのネットショッピング観察記録

先週の土曜日、シニア向けインターネットショッピング講座を実施。
私はサブ講師として、後ろで10人の観察をしていた。

教室で教えていると、「素朴な疑問」が、ユーザーの考え方を表す、いい気づきになる。
ユーザーテストだけでは解らない「全く分からない状況」「自分とは全く違う考え方」は、教室の現場に出なくては見えてこない。


その瞬間、

「先生、ウィンドウズのログインは(ピー)って入力しているんですけど、」


えっ、パスワード叫んだ!!!!


「それと、楽天のログインはどう違うんですか」


パスワードを叫んだ妙齢のお姉さまに私動揺。

そんな講習が繰り広げられる中、

シニア層も使えるネットショップになるための

ダメ、絶対、と、あったらいいな、をまとめてみました。

シニアとネットショッピング観察記録

講習余談。
「どうやって、その会社が信頼できるってわかるんですか?」と何回も聞かれて、
「AIJのこともありますよね、だまそうとする人には、庶民は無力です」

と答えたんですが
それ以外に答えようがない、、、

昔、旅行会社の倒産に巻き込まれた私としては
その業界でまことしやかに聞こえる「あそこ、危ないんじゃない?」っていうウワサは、一般人の耳に入らないことはよく解っている。

「私は今のところ、ショッピングで失敗したことはありません。まあ、予想外のものだったことは何回かありますが」


「そうなんですか!安心した」

いや、その安心も違うよなー。

インドでバックパッカーしていた時に、そこで知り合った人に言われたこと。

「信じる、ということは、考えないことだよ。なんで、っていつも考えるようにしなさい」

妙に疑るのではなく、伸びやかに、自分の本能を信じて、うまいはなしは疑って
楽しいショッピングを高齢者がしたら
買い物難民というか、もっと、楽しい未来が拓けるな、と思う。

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シニア層向け新事業とシニア層の声

随分前、シニア層に詳しい友達と
「年を取ったら色々なことが出来なくなるよねー。
今の内からいろいろやらなくちゃね」
という話をしながらご飯を食べていたら、

隣の席で食事をしていらしたおばあちゃまに
「あなた、年を取ってもそんなに悲観的にならないで。
年を取るということは、そこまで悪いものではないわ」と
声を掛けられてしまった。

当たり前に年を取る事、出来なくなることを受け入れて、不安も不満も消化する。
それが一種の「大人力」なのかもしれないな、と、おばあちゃまと話して思った。

エイジングにアンチするのは、まだ若いうちで、反抗するだけの元気がある。
アンチできなくなると、受け入れるしかない。アクセプトエイジング。

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