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2011年10大 小ネタ

#10大 小ネタ、というタイトルが既に何かむずかゆい

本年は大変お世話になりました。
来年はもっとガンガン情報発信してまいりますので
どうぞよろしくお願いいたします。

今年遭遇したパソコン周りのシニア系オモロー事件をまとめてみました。

1.パソコンはお金がかかるねえ


Kさん、72歳男性。
「パソコンってさあ、やればやるほどお金がかかるよね」と仰る。
何かと思って聞いてみると

プリンタのインクが切れるたびに、プリンタを買いなおしていることが発覚。

「インク、変えられますよ?」

「そういう難しいことはプロがやることでしょ?」

・・・いや、買い替えてドライバとかインストールして…の方が難しい気が。

2.言葉が混ざって・・・

ちょいとお若い方ネタ。
Hさん46歳女性。

「私、エクセルは結構使っているのですけど、エクセスはやったことがないんですよね。だから、エクセスを習いたいんです。」

うん、たぶん、アクセスのことだな。

3.言葉は難しい・・・


Hさん、76歳女性。
これはオモローではなくて、考えさせられたこと。

「続きはウェブで、っていうじゃない?あれと、インターネットとホームページはどう違うの?」

彼女は ウェブ→若い人向け インターネット→Yahoo!とかTVとか公的っぽいもの
ホームページ→新聞とか と使い分けていると思っていたとか。

そりゃあ混乱するよねえ…

4.パワーポイントがほしいです


Fさん、76歳、男性。お医者様。
学会の発表でパワーポイントを使うということで
量販店に行って「パワーポイントがほしい」と伝えたところ
なぜか、大量にパワーポイントの教科書を購入…。

添付のCDをもって
「この中にパワーポイントが入っていません」と質問にいらした。

それはパワーポイント本体ではない旨を説明しても
「でも、パワーポイントと書いてある」

納得していただいて、本体をご購入いただくまで1か月かかった・・・

4.テーブルに置いてます


まー。よくありがちな、ありすぎて、私にとっては普通のネタですが。

パソコントラブルの電話。
「何もしてないのにパソコンが動かないんです」
「どういう状態ですか?」
「机の上にあります」

もしかしたら、重すぎてパソコンが動かないのか?(物理的に)

5.正しい状態?


いつもと違うと不安になる。たぶん、これは人間の本能なんだと思う。

何年もアップデートされていなかったパソコンをお持込みされたので、親切心から?アップデートを実施。

「あらっ、右下の何か書いてあるのがなくなっちゃった!」とSさん(72歳女性)

「あれがないと不安なのよ、どうしよう」

うーん、次のアップデートを待つか…
そうしてアップレートがされずに溜まっていくんだなあ。みつを。

6.動かないです!

これも日々よくあるネタですが…。

初心者で入会された方からヘルプの電話
「先生、パソコンが全く動かないんです」

「何をしようとしてますか?」

「スタートボタンを押してます」

「ん?画面にぐるぐるしてますか?」←Win7のマウスマーク

「矢印になってます」

「おかしいですね・・・では、キーボードの旗のマークを押してください」

「あっ、スタートが出た!」

(ん?)

「何しようとしてました?」

「スタートボタンを押してるのに、スタートが出なかった」

「押してる」は物理的に、指で、という話でした。あるある。

7.時代の最先端


Aさん78歳女性。
とにかく新しいものが好き。

そんな彼女、「Twitterがやりたい」と仰った。

さすが新しいものに飛びつくって素敵だな、
でも、なんで始めたいと思ったんだろう・・と聞いてみると

「Twitterでドアラと会話がしたいのよ!」

そこかー。ミーハーは人を動かす原動力!

彼女のTwitterは今でも日々ドアラ宛のお便りが続いている。

っていうか、ドアラすごいな。

8.申し込みができませんっ

Sさん78歳男性。
セミナーの申し込みをしているのに、確認メールが届かないと。

実際に目の前で操作していただくと…

確認画面が、ただの確認画面だということにきずかず、
送信をせずに画面を閉じる・・・
そりゃ、送られてないよ・・・

送信ボタンを押すことを指示すると

「えっ、そんな簡単なことですか」

うん、簡単だけど、あと一押し足りないんだよね。。


9.自分で動かなくちゃ難しい

これはちょっと深い話。

iPadを息子さんからプレゼントされたMさん。
「高齢者でも簡単に使えるというやつなのに、結構難しいわよね」

自分で何をしたいか意思表示しなくちゃいけないものはちょっと難しい。
何ができるか解らないから。

何でもできる、は、自分で動かなくちゃ何にもできない。
でも、何ができるか解らない。

確かに、操作は楽かもしれないけど
その部分は難しいなーと、教えるのを見ていて思った。


10.個人的なシニアネタ

今年、なぜか毎日、妙齢の女性から間違い電話がかかってきた。
それも1週間くらい続けて。

毎回言われる「私は沖縄にかけているつもりなのに、あなたどちら?」
「私は病院に電話しているのに、あなたどちら?」

1日複数回のこともあった。
いい加減に履歴から消してほしい…

私はその電話番号を間違い電話として電話帳に登録。
その人からかかってくると
「間違いですよ」と教えることに(先制攻撃!)

そうしたら、その方も
電話するたびに
「あなたどちら?」と仰るようになった・・・・

間違えてるってわかるなら電話しないでほしい(;;)
(さすがにもうかかりません)


という、今年、心に響いた小ネタを集めてみました。

2011年は震災の影響もあり、シニア層の消費行動やウェブに対する姿勢が
色々と変わった年になりました。
(ちなみに、YOUTUBEの普及は尖閣諸島事件から)

2012年、団塊世代の再定年がはじまり、
大きく消費行動が変化します。

時間のワクワク消費が意識され、
「継続」がシニアビジネスの肝になるでしょう。

そのあたりのことも、どんどん発信していきます!
どうぞ、来年もよろしくお願いいたします!

良いお年を!

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ひと手間の面倒

弊社は28日までですが、
本年も大変お世話になりました。
新年の業務は5日からになりますので、来年もどうぞよろしくお願いいたします。

お客様のスーパーハッピーのために
それを支える企業様をガンガン応援してまいります。

また、皆様のお役にたてるように
情報もどんどん発信してまいります。

さて、買いやすさ調査レビュー。

今日の議題は、「ひと手間の面倒」

年末の大掃除をしている時に
一気に棚の上を片づけてしまおう、と思う。

ところが、背の低い私には、脚立がないと棚の上に手が届かない。

しかし、脚立を持ってくるのが面倒だ。
決して、脚立は遠くにあるわけじゃなくて、近くにあるにもかかわらず、まー、あとでいいかなー、となり、今、そこを掃除するのを忘れていたことを思い出した。

たいした手間ではない、少しの手間だ。
だが、その少しの手間が面倒くさい。

組織のセキュリティを管理している方が
ドアの前に目隠しがあるだけで
セキュリティって高くなるんだよーっと教えてくれたことがあった。

カーテンみたいなのでいい
どけなくちゃ入れない、と思うその気持ちが
入るのを少し躊躇させるということだ。

ECサイトも同じで
クリックすれば確認できるけども
クリックするのが面倒くさい。

たとえば送料、たとえば在庫。

某サイトでは、在庫をクリックして確認しなくてはいけないのだが
「なんとなく面倒」という一言で
誰もクリックせず、
そして、在庫がないことを買い物かごで気づいて
「えええええっなんでー」と不満を漏らしていらした。

設計者としては
クリックすりゃ解るやん、ただぽちっとすりゃええだけやんと
思っていらっしゃるんだと思うのだが
ユーザーとしては、そのちょっとが、超めんどくさい。

口に出して面倒くさい、とは言わない。
ただ、なんとなく、クリックしないのだ。
クリックしたら欲しい情報は出てきそうだけども
まいっかー。みたいな。
たぶん、クリックしなくても大丈夫でしょー
みたいな。

それを不注意とユーザーを責めるか
ユーザーがどこを面倒くさいと感じているのかを調べ、
買いやすいように設計しなおすか

2012年は、買いやすさ、がもっともっとホットになるのではないかと思っています。

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ECサイトの買いやすさって?

私を見たことがある方は解ると思うが、私は体がちょいと小さい。(それでも150センチ)
そのため、服を買うときは伊勢丹のストロベリーサイズだ。

本当は好きなブランドがあるのだが
その店は大きなサイズばかりで、小さいサイズが時折あるときは「掘り出し物」になる。

なので、私が伊勢丹に行ったときは
好きなブランドのお店→ストロベリーサイズ、となる。

好きなブランドのお店は、とても大好きなので、顔を覚えていていただいて、好きそうな商品があると(ちょっとサイズが大きくても)お薦めしていただける。これは無精者の私にとってはとてもありがたい。
好きな服のタイプが解っていて、その中でチビッコが着ても大丈夫そうな服をレコメンドしてくださる。

一転してストロベリーショップ。ここには小さいサイズだけが売られているので選ぶのは楽だ。
ロングスカートを買ってモップになっちゃうということもない。(ホントの話)

顔は覚えてもらっていないので、適当に見る。
マネキンを見て、これ、まあ、いいかな、という服の周りを見る。

そのあたりで店員さんがいらしてくださって
「こんなんどうですか」とレコメンドされる。
だが、私のことを知らないので、そのレコメンドはとても微妙。
どうやって断ろうかなあと悩む。

服を選んでいるときはとても楽しい。いろいろな商品を手に取って当てて、良ければ嬉しいし、新しい感じの服に出会えるととても嬉しい。そしてレジに持っていく。

ウェブではAISAS理論などがあるが、
「Attention」(注意が喚起され)
「Interest」(興味が生まれ)
「Search」(検索し)
「Action」(購買し)
「Share」(情報を共有する)
http://www.sophia-it.com/content/AISAS%E7%90%86%E8%AB%96

の、検索と購買の間に、ワクワク感がないなあとなんとなくモヤモヤしていた。

ECサイトのモヤモヤポイント。(モヤサマ好き)

検索してお店にたどり着いてから、商品を買いまわるときの楽しさ、そして楽しさだけじゃなくて探すストレスを無視できないな、と思った。

たとえば某お店で5000円以上送料無料と出されたら、送料無料にしたい。そこはせこく、いや、堅実に生きたいのだ。

で、あと500円とかいうときにその店で他に何か買えるかなーと探しているうちに、買い物の楽しさが探す苦痛に変わり、また今度でいいや、となる。こういうことが結構ある。ほかの店で同じような商品が売っていて、ほかにほしいものがあれば、そっちで買ってもいいかな、みたいな。そして、すぐに必要でないものは次の機会に回される。

今回、マタニティ通販サイトのユーザーテストをしていたのだが、欲しいものを見つけ出す楽しさと、あと少し買うときに「そうそう、これ欲しかったのよね」というレコメンドはこれからのECサイトの鍵になるな、と思った。

今回のユーザーテストではレコメンドの効果指標「興味度合」をクリック率、注視時間、そしてユーザーからの声を元にチェック。クリックされたもの=興味があるもの=楽しさを創出という観点からレポートにいたしました。

また、ストレスをなくす検索もユーザーからの声やヒューリスティック調査に基づきチェック。

その結果を本日発表いたしました!

使いやすさという基本項目だけでなく、「買いやすさ・買い物体験」の視点からまとめました!

商品数を多く扱っている店舗様、ぜひ、ご覧ください★

ECサイトの買いやすさ調査

ECサイトは、リアルとネットの境がつかなくなるくらいまで便利になると思っています。
その体験の部分、消費行動の部分にぜひご着目ください!

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シニア層と口コミの法則

これからシニアビジネスの波が5年くらいちょっと変化すると思われますので、久しぶりにシニアビジネスネタを書き綴っていきたいと思います。

ということで、今日のお題はシニア層と口コミ。

シニア層は口コミで広がるとか色々話に出るので、口コミで広がるための法則なり、前提条件なり、気をつけなくちゃいけないことなりを書いてまいります。特にシニア女性について、です。男性はまたいずれ。

前提条件1:良い商品を。


意外と忘れられがちなのが、受け入れられるものしか口コミされない、という前提条件。
良い商品(気に入った商品)しか受け入れられない。

よく商品を出しただけで口コミを期待しちゃう方がいるんですが、そうは簡単にはいきません。
まずは、商品自体がしっかりしている(しっかりしているように見える、効果が解る)ことが重要です。

前提条件2:商品、サービス名は解りやすいものを


人間、年を取ってくると色々なものをすぐに思い出せなくなります。
30半ばの私ですら、一日何度も「あれだよ、あれあれ」と、それはまるでアレアレ詐欺のようになってしまっております、いわんやシニアをや。

となると、思い出しやすい言葉、繰り返し聞いて、言葉に出せる言葉でなくてはいけません。
ちょっと小難しい言葉の商品・サービス名などは「アレ」に括られてしまい、人に伝わるどころか、見るまで思い出せないというデメリットがありますので、商品・サービス名はとにかくわかりやすく、繰り返し伝えて、その言葉を体で感じていただく必要があります。

前提条件3:広がりは遅い


基本的にシニア層に口コミなり、情報が広がるまで、かなりの時間がかかります。
それは、多くの人が「皆がやってからやってみよう」という消極的な気持ちがあるから。
いつでも「最新じゃなくちゃださいっ」という女子高生なことは言いません。
最も早く広めたいなら、テレビで取り上げられるのが一番ですが、盛り上がりまくってその後急激に冷めるというリスク(在庫も、心も)がありますので、じわじわくるシニアの口コミは、まあ、長期戦だなーと思っていただければと思います。

前提条件4:口コミのデメリット


特にサービス分野の口コミは、メリットが凝縮して伝えられてしまうというデメリットがあります。
つまり、「あそこでこんなサービスを受けて感動した」という口コミの源泉は、誰かに伝わると「私にもそんなサービスをしてくれる」さらにもう一段階経ると「いつでもそれだけ感動のサービスをしてくれる」ととんでもない期待値の高さに転換されてしまうことがあります。


口コミの法則(1):リーダー格から伝わる口コミ


地元や何かのサークルには、必ずリーダー格の方がいます。
色々なことに好奇心を持ち、お店を決めるのがうまい(決断力がある)、人に対して世話を焼くなどのリーダー格の方。
時折、表に出るタイプではないのですが、しっかり者やいろいろ頼れるという理由で派手ではなくともリーダーに自然になっている方もいらっしゃいます。

そういう方が、「これいいわよ」というと、その仲間に一気に広がります。
そういうリーダーは、時折、人のために買ってあげたりもします。
そうすると、周りの人は「ああいう流行に敏感な人が買うのだから、これを買ったらきっと流行に敏感なんだろう」と購入することがあります。
さらに、世話を焼くのが好きなので「あなた、これこれした方がいいわよ」と支持をしてくるのもリーダー型の特徴です。
新しいお店などの発掘、娘や若い友達から情報を取り出し、自分のものに加工し、広める、口コミリーダーともいえます。

◆メリット
口コミが回るのが速い
リーダーの一族がそれを購入する、広がりやすい
だんだん広がる

◆デメリット
リーダーが飽きたら終わり
リーダーが傷ついたら終わり

口コミの法則(2):同レベルの口コミ


お子さんがいらっしゃる女性は子どもがつき合わなくなっても、子どもの幼稚園時代、小学校時代のママさんと付き合っている方が多くいます。
皆でやれば怖くない型の口コミはここから広がります。
3人で一緒に入会とか、共同で購入とかをやるのもこのタイプ。

◆メリット
最初から多数の購入が見込まれる

◆デメリット
やらなくなる時が皆一緒(皆で次に移る)

口コミの法則(3):空気伝播


「あそこの奥さん、あれやっているらしいわよ」「みんなあれをやっている」みたいな確証の取れない口コミ。
「あの人がやっているなら間違いないわね」「皆がやっているならいいんじゃない」
実際誰がやっているのかはわからないが、繰り返し聞いたり、噂を3回くらい色々な人から聞くと流行っているような気がしてしまう。
広がりにくいが、粘り気のあるタイプ。

◆メリット
長く続く

◆デメリット
初動が遅い。広まるまでに時間がかかる

以上、ご参考になれば。

どういうタイプがどういう口コミをするかは、じわじわと書いていこうと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

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