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リアル

定年退職をした人にとって、人と会うのには「努力」が必要だ。

「え、好きだから苦じゃないよー」と言われる事もあるが、ここでは好きとか嫌いとかは関係ない。
好きか嫌いか関係なく、会社に行き、たいていの人は他の人に会う。
嫌な人にも会う。好きな人にも会う。これは努力せずに、人に会えている。

しかし、定年退職をすると外に出ることが、仕事に行くことが、会社に行くことが「義務」ではなくなる。
となると、「用がある時」しか人に会うことが少なくなる。

そうすると、圧倒的に情報から遅れていくのだ。
どんなに頑張って、人と会う努力をしていても、
ネットでガンガンリサーチしていても
世間と少しずつ遠ざかっていく。

昔、定年退職をしたばかりのKさんが仰っていた。
「会社に行っていた時は、若い子の話とかついていけないよー、って思っていたんだけど、定年退職したらその話すら聞かなくなったからすごく世間と離れていく危機感があるんだよね」

義務である場所にいれば、自分とはあまり仲良くない人の話も小耳にはさむことがある。
しかし、頑張っていると、自分と同質の人の意見しかきかなくなる。

リアルから、遠のいていく。
時折シニアの方と話していて
「いまどきの若い子は」「いまどきのシニアは」と、まるで他人事のように、そこに誰もいないかのように話が進んでいることがあり、驚くことがある。

「リアル」って、そういう全体の空気なのかなあと思う。
きちんと、生きている人がいる状態。表情などが浮かび上がる程に。

自分の仕事はとても「リアルな仕事」である、とは思っていたのだが、具体的に、どうリアルなのか、どうしてリアルが重要なのか、ということは自分の中で整理がついていなかった。
でも、データではない、リアルって、すっごい大切な事だ、とは思っていた。
現場にいて、数字データを見ると「世の中の人って・・・」と思わないこともない。
しかし、今、私は、自分の前のリアルを大切にしている。
データも必要だが、肉のついたリアルもとても重要。

最近、色々な打ち合わせが増えてきて、とても嬉しい&楽しいのですが、色々話していて思う。

データには、リアル感が少ない。人間のシズル感というとちょっと怖い感じだけども。
新聞で見た、雑誌で見た、数字で見たいまどきのシニア、という話は、小説の中の綺麗な女の子みたいなイメージだ。
もしくは、婚活マニュアルみたいな。

グループインタビューで出る意見、ネットアンケートで出る意見、全てとても大切だけど、リアル感っていうのがそれを読み解くのにとても重要なんだなーって、思った。忙しいとリアルを感じるってとっても難しいんだけど、机上の3Dシニアにしちゃダメだな、と思う。


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私事であるが、自分が高校1年で学校を中退した時、人と会うと言うことは努力だ、ということをつくづく感じた。
自由とは、努力が必要なのだとつくづく思った時間だった。
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