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大人と恐怖心とウェブ

大人になるということは、怖いということを知ることだ、というのは、自分認定自分の名言である。
失敗を恐れるようになれば大人、ということである。

偉人の名言などには、「一歩踏み出すことの大切さ」がよくあるが、それだけ、一歩踏み出せない大人が多いのだろう。

インターネットをしているシニア層の方がよく言う。
「ここ、クリックしてもいいの?」
「この中でどこをクリックすればいいの?」

失敗をしたくないなあという気持ちが、とても強い。
だから、「どうしてそんなところをクリックするの?」「どうしてそこをクリックしないの?」ということが多発する。

失敗するのが怖い、だからやらない、というのを凌駕できる二つのポイントは好奇心と崖っぷちである。

崖っぷちは分かりやすい。

ここ1カ月、インターネットを学びたいというシニア層が急増している。
そして、老若男女、TwitterやFacebookを学びたいという人が増えている。

震災でインターネットがないとだめだということを知ったからという。
Twitterは地震に強いので、始める必要があるということを感じたからだという。

やらないと生活に困るなどが「崖っぷち」。

好奇心は、恋心だったり、「楽しそうだな!」と思う気持ち。
インターネットなんて、と仰っていた方が俳優に恋をした瞬間に、インターネットをバリバリ使い、ファンクラブに入り、チケットをネットでとる。
本で読んで面白そうだな、と思った場所に、突然行ってみる。

失敗の怖さ<好奇心 であれば、人は好奇心の赴くままに動く。

そう、Twitterを始めたばかりの人が言うのだ。
「で、何が楽しいの?」
「知らない人とやり取りしていて楽しいの?」
「マミコさん、電車に乗って前のおじさんが靴脱いでるって、何のために書いているの?楽しいの?」


定石どおりに回答する。
「とりあえず、100名くらいフォローしてください。そうするとだんだん楽しみが見えますから」


「えっ。私は駅の情報とか、地震の情報が知りたいだけだから」
「無駄な情報が入るのは嫌なの」
「デマとか来たら怖いでしょ」

そうして、ここで終ってしまう。


これは、シニア層に限った話ではない。
30歳代だって、好奇心のアンテナが小さい場合には、すぐに手を止めてしまう。
若い方が好奇心が強くて、恐怖心が小さいのは、たぶん、経験の差だと思う。
だから、「大人になるということは、怖いということを知ること」なんだと思っている。

まっとうに年をとれば、多くの人は失敗したくないと強く思う。
好奇心よりも、失敗のほうが嫌だからだ。
やらなければ失敗はない。

年をとると、成功体験も積みあがるけど、失敗体験も積みあがる故に、なるべく無難を選ぼうとする。

もちろん、絶大な好奇心をずっとなくさない人もいるけども。
そして、私はそういう大人になりたい。だって、年をとっても目がキラキラしてるってかっこいい。


いわゆる「怖い」が大きくなってしまった大人向けのウェブは、使いやすさはもちろん、ここを使っても失敗しないよ、ということを伝えなくちゃいけない。

さらに、「怖いっ」と思うと、たいていの人は思考が停止してしまうので、思考力が落ちてもすぐに理解できるようにしておかなくちゃいけない。ウェブを見ているときは、いつもの3割ぐらい増して恐怖と闘っているんだから。

ウェブを作る人は、まさか自分のサイトが恐怖を感じさせているとは思っていない。

だから、作る人と、見る人の溝って深いんだなあと思う。

好奇心は恐怖を凌駕する。なので、ウェブサイトは、恐怖を取り除きながら、好奇心を煽り、なおかつ少し思考停止していても、考えなくても理解できるような状態が望ましい。

特に、ネットに不慣れなシニアユーザーには。

中高年でも使えるようにユーザビリティ力を高めるには、絶対的なルールを守らなくちゃいけないけど、相手の奥底にある気持ちが自分と違うということを知ることがとてつもなく重要だ。



これから、Twitterはマイクロメディアになっていく気がする。
マイクロニュースソースとしてのTwitter。


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