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シニア層と孫

もし、あなたの周りで「アクティブシニアは孫」と言ってくる人がいたら、その人はあまりシニア市場に近くない、と思った方がいい。

シニア=孫、という図式はとてもわかりやすいが、孫という切り札を出せば、シニアがすぐに両手を上げると思うのは大間違いである。とんでもはっぷん、歩いて十分。

68歳のIさんは、孫ラブのアクティブシニアである。
よく写真も撮る。孫を題材に、いろいろなモノを作る。
彼女にとって、孫とは「カード」なのである。

しかし、それは、シニア層を知らない人がいう「孫孫らぶらぶ」という意味ではない。

たとえば、カレンダーなどを作って、誰かに自慢したいとする。
ペットがいればそれがいい。
では、ペットがいない場合には?

そこに出てくるコンテンツは孫である。
孫のカレンダーを作り、人に見せ、「すごいわね!」と言ってもらいたい。

「はげたおじさんの写真をカレンダーにしてもしょうがないでしょ。子どもはかわいいからいいわよね!毎年みんなに期待されているから、案を練るだけでも大変なのよ」

と、彼女は愉快そうに笑う。
彼女はアクティブである。毎日出歩き、とても忙しくしている。
彼女の行動力は半端ない。いわゆる、典型的な「アクティブシニア」である。(御主人とも仲いいし)


彼女は孫が好きで好きで、というよりは、孫というカードを使って何か新しい事をしてみたり、自己実現欲求を満たしたり、承認欲求を満たしているにすぎない。

もちろん、愛が無いと無理だけども。(他人の子どもでは、作らないから)

一方、70歳のYさんは、超まごまごしている。孫ラブである。孫激ラブ。
彼女はそれ以外の事をしない。だから、アクティブなことをしない。
娘の言う事と、孫の面倒を見ている。以上。あまり家からも出ない。
たぶん、世の中のシニア市場を間違ってみている人の話を聞いていると、Yさんのことを、アクティブシニアだと思っているのではないかと思う。

男性でまごまごしている方は女性より多い気もする。
それは、多くのシニア女性が「娘に頼まれて面倒を見たから疲れた」というのもあるんだろうと思う。シニア男性にとっては、孫は何も言わずに近寄ってくれるありがたい存在なので、可愛くてたまらない。が、それはあまり長続きしない。またマゴマゴしている人は全体的に内向き(あまり活発ではない)イメージがある。

なんで、シニアといえば、孫なのか、まったく理解できない。
iPhone といえば、孫さんだが、シニアといえば、孫さんではない。(ここは笑うところ)


たぶん、アンケートをとれば、そりゃあ、孫好きな自分が好きなのだから、そこそこ「孫大好き」という解答がでるだろう。

しかし、本音のところはどうだろう?

シニアの傍に行かないで、数値でシニア層を語るほど怖い事はないな、と、先日話をしながら思ったことを思い出した。

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