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【実験】ページは本当にスクロールされない?アイトラッキングで異性一覧のページを見てみた。

異性一覧
異性の写真一覧を見た時、どういう風に視線が動くのか、一体どこを見られているのか、気になりませんか?

突然、私は気になりました。

気になったら行動に移したい。なんせ、私はアイトラッカー(視線を追跡する機械)という最高なおもちゃを持っておる!(私のじゃなくて、会社のですが)
→アイトラッキングについてはこちらから

思い立ったら吉日。ということで、twitterを通じて、写真提供を依頼し、男性・女性の写真を収集!(結局女性は大学ミスコンを利用させて頂きました。)
そして、一覧ウェブページを作成し、男女4名に「好みの異性を探して下さい」と依頼し、実験開始!微妙に男性一覧に力が入っているのは私の力の入れ具合の差です。(ちなみに、男性は大学生ですが、女性はアラサー(30歳前後)の被験者です。全員右利き。利き目までは調べず)

さて、視線はどう動くのか、その視線に何か特徴はあるのか?
その結果(といっても、仰々しいものではないですが)お伝えしますっ!
今後の参考に、是非!
※写真はほぼボカシなどを入れさせて頂いております。ご協力いただいた4名様だけ写真だしで・・・ありがとうございました!
※本当は、女性も芸能人を入れたり、横向き写真を入れたりするとよりきちんと比較が出来たのでしょうが・・・すみません、手を抜いてしまいました。

結論

【場所】 1)画面の端は見られる回数が少ない 2)どうせ端なら中央に近い方がいい 3)端っこに行った場合には右より左の方が見られる回数が高い。 4)男性は上から順序よく見ていき、(興味がなくなると)下の方までスクロールしない、集中力が切れる?が、女性はページの上も下も関係なく(期待があるからか?)きちんと見る。つまり、スクロール先のコンテンツに期待が持てればスクロールされる。

【視線】
1)男性は(意外だったが)目を見ていて、女性は口元を見ている(ほんとかなあ)
2)もちろん、ファーストビューに入ったほうがよくみられるが、女性陣には差がなかった。しっかり好みのタイプを全体から探し、見つかるとじっくり見る。

【全体的なヒートマップ】
よく見られているところが赤くなり、見られていないところは色が薄い。
「男性の視点」は女性一覧。「女性の視点」は男性一覧。
・男性が見た「女性一覧」はファーストビューの下は突然見られる率が低くなる。
・女性が見た「男性一覧」には2人ほど芸能人の(私の好みで)イケメンを入れたが、一人は端っこにいた上に写真が暗かったせいか殆ど見られていない。写真は明るくて前を向いている方が見られている。

男女のヒートマップ


【仮説検証タイム:写真の場所で見られ方は変わるだろう】
ヒートマップだけを見ていると、どうも真ん中はよく見られている、そして左右はどちらの方がいい?ということを検証するために、
・男性が見た「女性一覧」は4列だったので、4列に分けました。
・女性が見た「男性一覧」は左端、中央、右端で分けました。(つまり、左右から2番目の列は計算していない)
※モザイクかかっていないのは、今回Twitter経由でOKしていただいた方です。

別件で他の商品一覧のサイトを見てもらう機会があり、その時にどうも左の方が見られているなあ、と思っていたので、今回はどうだろう?と、場所別に注視回数・注視時間のデータを数値化。
緑が注視平均回数(単位:回、見た回数)、赤が注視平均時間(単位:秒、見た時間)
・女性一覧(男性の視線)の場合、右メニューにより画面中央がずれる。(画像一覧がページの左に寄っている)そのため、左端より右の方が少し注視時間・注視回数ともに多い。はっきりとした差は出ていない。中央左の列については注視回数は多いが、時間差はそんなに出ていない。(被験者が少ないので、この辺はぼやかした表現ですみません)
・男性一覧(女性の視線)の場合、中央の注視回数・注視時間ともに多い。そして、左の注視回数は右に比べて多い。ゲイズプロット(導線確認)を見ても、全体的に左半分で視線がジグザグしている。ただし、左端が右端に比べて見られた回数は多いが、注視時間は右端と大きく変わらない。一瞥、ってところだろうか。脳はそこでどう好みのタイプ判断をしているのだろうか。

写真の左右の場所で見られ方が変わるかどうか

【仮説検証タイム2:上の方は見られているし、下の方は見られてないだろう】
たぶん、スクロールされないだろう。長いコンテンツなんて誰も見ないさHAHAHA と言うための検証。
・女性一覧は1段ずつ分けました。それぞれ1段目、2段目と付けています。5段目は無視しました。ファーストビューには3段目までが入っています。
・男性一覧は上・中・下で3段ずつに分けました。(最後の1段を無視しました)6段目までファーストビュー。
緑が注視平均回数(単位:回、見た回数)、赤が注視平均時間(単位:秒、見た時間)
・女性一覧(男性の視点)はファーストビューから外れると、注視回数・注視時間ともに落ちる。3段目位から飽きるらしい。
・男性一覧(女性の視点)は最後までじっくり見る。ただし、下部に外人男性を入れてしまったせいかもしれない。

わかったこと
・(確証はないですが)男性は上からややきちんと見るので、途中で飽きる。期待がなくなると下をしっかり見る気が失せる
・女性はとりあえず一通り見る。そして、瞬間的に好みの異性をしっかり探している。

ページのスクロールによって視点が変わるかの画像


もう一度結論。

つまり、この実験から解ったことはこういうことだ。


スクロール先のコンテンツに期待が持てればスクロールされる

ファーストビューが命なのは、ファーストビュー如何によってその先の期待値が変わるからだ。要は、「スクロールされないページで」と嘆くなら、ファーストビューに詰め込み過ぎたり、沈黙しすぎていたりしていて、スクロールしたくないサイトになっていないか要チェックだ!
(合コンで、しゃべりすぎる人は引くし、しゃべらなすぎる人も引くのと同じ感じ。)

おまけ

【視線】 1)男性は(意外だったが)目を見ていて、女性は口元を見ている(ほんとかなあ) 男性は女性の胸元ばかり見てるんだろうなあ、うひひ、これは、ちょっと視線撮られるの恥ずかしい・・・ふふ、と一人でS気を妄想内で遺憾なく発揮していたのに、結果は目ばかり見ていた。 一方、女性は口元ばかり見ている。これはあくまでも趣味の範囲の実験ですし、サンプルも4名なので何とも言えませんが、実証してみたい実験ですね。

2)もちろん、ファーストビューに入ったほうがよくみられるが、女性陣には差がなかった。しっかり見ている。
男性はファーストビューに入っていないと先細りになるのですが、女性はそうじゃない。「掘り出し物(失礼)はどこかいな」と丹念に見る。そして、素敵!と思う人を見つける。

なので、女性の場合、上段、中段、下段の差が少ししかない。

もしかしたら、下の方にハリウッド俳優を入れちゃったせいかもしれない。
とにかく、ざっと見て「目立つ」コンテンツがあったら画面の下の方でも大丈夫!ってことだ


【最後に】
ご協力いただいた方、有難うございました。

そして、楽しい事がしたい方や、アイトラッキングで自社サイトを見て欲しいと言う方はぜひご連絡下さい。いつもアホなことばかりやっている訳ではありませんので(^^

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【さいごに、目的と、実験(社内コードネーム:アホトラッキング)に至るまでの過程】

目的は、純粋に興味がある画像(商品)一覧が有った時に、人はどういう視点で動くのだろうか、スクロールされないのは商品に魅力が無いと思わせているせいなのか、人だからなのかを知る為。

というのも知人に商品一覧のページを見させられ、「これって、下の方見られてないんじゃないの?」と相談されたのがそもそも。「こういう一覧ページってどう見るんだろうね。」

商品一覧だと商品の魅力の有無で視線が変わってしまう。
視線タイプとかいっても、最初に出会った商品でモチベーションが下がるとスクロールして貰えない。

では、スクロールするモチベーションを下げない商品って・・・異性だ!
異性一覧にした時、本当の視線の動きが解るんじゃないか!?

と、興奮気味に社内会議で語り、その日のうちに実験を始めてみた。無駄な行動力だけは自慢。

「仕事しろ~」と冷ややかな視線で見られるかと思いきや「男性の横向きの方がいいとか、左右に俳優を入れたら変わるんじゃないか」など、私並に必死に仮説を立てるスタッフがおり・・・(笑)

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