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面接雑感

ずいぶん前に書いた、「世代と年代とインターネットで捉え方が違う」という話、面接の雑感。

弊社では、パソコンインストラクター募集の際に「パソコンが好きな人」と「わかりづらい条件」を提示しています。

というのも、私は「その教科が好きな人に習うものは楽しい!」と思っているから。
歴史好きな人に歴史の話を聞くと、すっごい歴史って楽しいのに、普通の先生に歴史の話を聞くと、ただの暗記科目になる。

その教科を愛していて、その楽しさを伝えたい!と思っている先生に会うのは、イケメン30名に会うのと同じくらい難しい。
#ちなみに、「勉強好きですよー」とサラリという大学生に何人も会うことがあったが、たいていの人は、先生との出会いが大きい。ものすごい影響を受けている。先生って、そのくらいすごい職業なんだなあと思う。

ということで、私は「パソコンを愛していて、その楽しさを一人でも多くの人に伝えたい」人を採用したい。だから、「パソコンが好きな人」と求人を出し、面接で「パソコンの楽しさについて語ってください」というのである。
正直、ワードとか、エクセルって基本操作さえできていれば、ある程度できるようになる。反対に、「資格を取るために」勉強をしてしまった人は、伸びしろが少ない気がする。パソコンは勉強の道具ではなくて、おもちゃなんだ!と思っていないから、その辺の資格を取ったくらいじゃ「教えられる」レベルにはならない。

ということで、面接では「パソコンの楽しさ」についても語ってもらうが、「インターネットの楽しさ」も語ってもらう。

パソコンの先生になりたいという人は、パソコンを「勉強道具」と捉えている人が多く、なかなか面白い回答(珍回答ではなく。)が出てこない。ネットで遊ぶとかあまりしていない人が多い。
#ちなみに、うちのスタッフは、起きてる間はパソコンと遊んでいるような人が多い。

3年前、今じゃ主力選手になっている、大学生のP君が面接に来たときに「インターネットの楽しさは?」と聞いたら「どんなにマニアックな趣味でも、どうにか繋がること。」と答えた。

「いろいろな情報が探し出せることです」というのが大体の回答だったことを思えば、「時代が変わったなあ」としみじみした回答だった。


そして、最近の話。
パソコンインストラクターになりたいというのだから、一応「自分はそれなりに使っている」と考えている人が今回の話の主人公である。そして、これはあくまでも私の雑感&傾向であることをご了承いただきたい。

◆年代が高い人ほど、「インターネットで情報を引っ張る」という言い方をする。
つまり、まだ、パソコンの先は「ブラックボックス」なのである。
だから、新しい知識を得るのに「勇気」が必要である。
「なんとなく仕組みがわからない」から「怖い」
→特に、ネットを使った仕事をしていない人ほど、こういう傾向がある。

雑感なので、話が飛ぶのもご容赦を。
先ほど、スタッフ同士でインターネットのテキスト改訂について論議していた。
「若い人でも、『何を調べたらいいのか解らない』と授業中に質問を受ける」
「テレビと同じ感覚で受動的でいるとYahoo!から出られない」
「テレビ慣れをしている若い人も、インターネットが難しいみたい」
「調べたいことを調べるってのはだめなんだよね」
「自分が何を調べたいのかも解らない。テレビは人々に疑問を持たない訓練をさせたんじゃないかな」
「テレビってそれっぽい答えを出すから、それ以上知りたい!という欲求を提言させるのでは」
「そのテレビっこたちに『インターネット楽しい』といわせるコンテンツはどうすれば?」

そんな話をしていた。
インストラクターしたい、という人も、そんな感じかも。
「今さしあたって必要なこと(病院とか)は調べるけど、遊びとして(廃人)のようにネットサーフィン(笑)はする意味が解らない」

◆大学生にとって、パソコンは「勉強道具」なのか?(二極化する若者)

去年の面接までは、意外と「ネットで遊んでる」という人が多かったのが、今年は「レポートで書く以外パソコンは使っていません。でも、パソコンが使えるので応募しました」という人も多かった。
「インターネットするほど時間がないので、しません。」という人も多い。
若い子はパソコン使える、とおじさんみたいな発想をしていたので、ちょっと驚きだった。そういえば、母校の中学のボランティアにいっても、検索ができない子(もちろん、検索はできるが、目的のものを探すことができない)からきちんとパソコンを使っている子で二極化している気がする。これは家庭の教育だろうか。学校は絶望的だし。(だって、ボランティアの私が教えに行っているくらいだから)

大学生にとって、パソコンは昔からありすぎて、別に「すごい」ものでもない。ただ、勉強として使う道具。辞書代わり。人と繋がるのはケータイ。それ以外に、パソコンって「どうして使うんですか?」

しかし、30歳代の友人や、あまりガツガツネット系の仕事をしていない人達の話を聞くと、「パソコンは仕事をするもの」であって、「パソコンで遊びたい」とは思っていないようだ。

◆「入り口」がなくなっている
「どういうサイトを見ていますか?」「どういうサイトがお薦めですか」という質問は愚問である。
「Yahoo!です」「Googleです」というのは朝飯前である。
昔は「価格コムです」とか「ぐるなびです」「発言小町ですw」という回答がでてきていたが、今は、検索エンジンが「お薦めサイト」なのである。

というのも、別に、検索エンジンで引っかかるから、それが「どこのダレベエ」さんかなんて、まったく気にしないのである。だから、当たり前のように、「お薦めサイト」は存在しない。(時折2ちゃんと回答する人がいるくらい)

昔、インターネットを日常的に使っているシニア層にネット利用についてのヒアリングを行ったとき、「Googleの情報は正しくて、Yahoo!の情報は時折素人っぽいのが多い」と回答されたが、その「呼び出した」先もGoogleの一部であったりするってことだ。

「楽天ってなんですか?」という質問に対して「検索エンジンです」と回答するのは、一般的な感覚なのかもしれない。「楽天がなんだ」なんて思ったことないんだ。「検索していたら楽天とか言うところに着いた。」(着く、という表現は若者っぽい)「で、楽天ってところで、買い物できた。」その感覚なのである。昔「ポータル合戦」とかあった気がして、思わず、目を細めて、若かりし自分を思い出す。若かったのう。

◆ネット素人ってなんだろう?
「パソコンの普及で初心者がいなくなった」という言い方を時折聞くが、違うんじゃないかなあ、と思う。

パソコンの普及で、初心者フォーエバーが増加しているんじゃないかなあ。

なんとなく、使えるから使っているけど、便利になりすぎて、仕組みがわからない。

知人のオフィス系ソフトの操作を見ていると、「効率が悪いなあ」と思うことがある。(神的にすごい人も多いですけど)それでも、「使えているからいい」のままである。(おせっかいで教えることもあるけど)

なんとなく使えている。だから、「あんまし成長していない」けど、「利用年数は長い」人が増えている気がする。

昨日も見エール(ウェブサイトの問題点抽出)勉強会をしていて、とあるオーナーさんが「そうか・・・ユーザーはこう見ているのか・・・」と椅子の上で丸くなっていた。(ちょっと胸キュンしたのは内緒)

みんなが上達したってほんとかな?最近、若い人の受講者が増えているけど、「インターネットを基礎から勉強していないので、よく解んないんです」という人も増えてきた。ネットが普及したからこそ、総「初心者」時代が来ているんじゃないかと思う。

で、面接の話からずれてしまったが、求人に応募して「使える」と思っている人ですら、「使える」(と、一応自負している)自分にとっては、「限りなく初心者だなあ」と思う。大体、初心者に毛が生えた人は自分を「初心者」とは認めない。

そう、うちの「中級コース」には、私たちが定義している「初心者」がくることが多い。(本人に気づかれないように初心者向けテキストに差し替えたりする)

面接をして、学ぶことが多いなあ。

◆面接についていろいろ言いたい

結局、2名採用した。自慢の2名である。彼らからパソコンを取ったらたこのないたこ焼き状態になるほど、パソコン好きの二人である。

面接について、いろいろ言いたいことがある。でも、ここで言うところじゃないので、深くは言及しない。

しかし、例えば、「年賀状」を課題として提出してもらうのだが(パソコン教室は年賀状シーズンが肝なのだ)「年賀状は作れないのでチラシを作ってみました」とか、そういうのって、もう、勘弁してほしい。年賀状といったら、年賀状なのである。

他にも、例えば、なにか「生徒さんがするような」質問をしたときに「習ってないから解りません」とかって言わないでほしい。「入ったら教えてもらえるんですよね」とか、ある程度自分で学ぶことを前提なので、突っ立っているだけじゃ教えても頭に入らないってことも、わかってほしい、と思う。

「高齢者を教えるくらいできます」って言わないでほしい。それがどれだけ忍耐力と知識の要る仕事なのか、といいたくなる。

「今、知識はないんですが、がんばります」「未経験OKというので、知識はまったくないけど応募しました」という人もいる。がんばってから、知識をつけてから受けに来てほしい。未経験は大歓迎だが、無知識は歓迎していない。経験は時折、邪魔をするから、未経験は大歓迎なのです。が、無知識に教えられるほど弊社の体力はない。

そしてひとつ。
面接で断られた、ということは、あなたを否定しているんじゃない、とつくづく思う。
あなたがここで働いても、お互いがハッピーじゃない、あなたの活躍できる場所は他にある。それは、お世辞とか、社交辞令とかじゃなくて、本当に思う。
うちのようなオヤジギャグだけで会話が成り立つ職場に合うほうが人間としておかしいのかもしれん。断られて、落ち込むんじゃなくて、ここじゃないどこかがあなたを待っているんだ、ってことを、本当は面接のときに言いたい。

「うちでは、あなたを幸福にできない」と。

でも、それを言うと、曲解されて落ち込ませてしまうだろうから言わないけど。

以上、前々から引っ張っていた面接雑感でした。
追伸ですが、見エール無料体験まだかなり残席ありますので、どうぞ気軽にお越しください。(無料体験にしなくてもSEM会社さんとか、制作会社さんは他の日に来ているので、無料体験の意味が良くわかりませんが、敷居を下げるパフォーマンスです。ええ。)

twitter も絶賛見エール中。

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見た目が9割

人は見た目が9割、という本がありましたね。

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見た目が9割、ということに対する真偽は謎ですが
たとえば、お見合いパーティに行ったときに、奇妙奇天烈な格好をしている人がいたら、それは近づかないというのが人情でございましょう。

男はオオカミなのよ、という歌もございましたが、外見と内面は違うというのに、人は外見で近寄ってしまうというのは真実です。見た目で判断され、次につながる。(なので、パーティなどはいつも壁の花になるので好きではないのです。私は。)

ウェブサイトも同じです。ぱっと見で理解できないのならば、君子危うきによらず、なのです。近寄りもしない。人からいいよと薦められれば近寄りますが、そんなもんです、人間社会なんて。

先日、某社の大学生のインターン生がアイトラッキング(見エール)をしにいらっしゃいました。
彼は営業のインターンをしているとのこと。

では、アマゾンの営業関連の本を勉強のために探して買ってください。というのでやっていただきました!

営業、というキーワードで探し始めるのですが、最初検索結果が出てきた時は、まず表紙画像だけでどれにしようか決めます。
なんとなく目星がついてきたら評価、値段、そしてタイトルという風に視線が動きます。


つまり、表紙で「中身を見ようか見まいか」変わってしまう、ということなのですね。
中身が見られないと、買われないわけですから、アマゾンで見てもらうには、表紙が重要。

本も見た目が9割なのです。

アマゾンで販促をかけたい場合、本の表紙もアマゾン仕様にしないと売れないってことですな。

まあ、そんなことはたぶん、本を作っていらっしゃる方にとっては当然のことなのかもしれません。本屋さんで手に取ってもらうために、ピンクだの黄色だのの本が増えましたものね、最近。

よく、サイトの構成だけを気になさる方もいらっしゃいますが、実は、その商品写真1枚1枚も重要なのですよ、とお伝えしたいところでございます。

人間社会と一緒ですね。一生懸命お化粧しても、吊りスカートで行っちゃあかんでしょ。
ってな感じでしょうか。


ところで、弊社公式(?)twitterはじめました。

のんびりと気づいたことを告知してまいりますので、ぜひfollowしていただけると嬉しいです。

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FとZの呪縛

アイトラッキングによるウェブサイト問題抽出サービス見エールを始めて、趣味と実益を兼ねて(?)よくトラッキングをしている。

数名のECサイトオーナーさんが見学にいらしたり、パートナー企業さんのプレゼン資料に利用していただいたりと、いろいろサイトの問題点を洗っている毎日です。

そんな中で、ウェブサイト制作をしている人に根付いている「FとT」。

これを「FとZの呪縛」と呼ぶことにした。

そのF,Zというのは、ウェブサイトをどのようにユーザーが見ているか、ということである。

よく、「ウェブサイトはz型っす」とか「いや、今時はF型っす」とか、いろいろ、まことしやかに流れているわけだが、実際にウェブサイトをアイトラッキングすると(弊社ではこれを「見エールします」といいます)そんな法則は、表向きだけで、実はサイトの写真の配置によって視線の動きはまーったく違くなっている。

本来なら、絵を描いてここにアップすべきなのですが、そこまでマメじゃないので文章だけの説明で分かってほしい・・・(いつかサイトにきちんとアップします。)

左にナビゲーションがあるのか、右にナビゲーションがあるのか、写真の配置が大きく一枚だけなのか、2枚なのか、3枚なのか、それによっても、視線の動きは全然違う。

さらに、写真が一発で理解できるのか、理解できないのかによっても、ガラリと視線の動きが変わる。

トップの画面が分かりにくい場合、人は、それの正体を求めてナビゲーションやロゴマークに目線が移る。
が、トップの画面が解りやすい場合は、読む気を起こし、視線は下に向かう。

コンテンツが縦に長い場合、飽きが来て途中でかなり読み飛ばす。その読み飛ばしっぷりはすごい。何かにたとえようと思ったが、たとえられない。

よく、アイトラッキングのヒートマップの画像で真っ赤になっているところがあるが、あれは、けっして「興味がある」からではない。「意味が分からないから」熟読のときの方が多い。特に、ECサイトでは。

新聞サイトなどでは読まなくちゃいけないので、時間もかかるから赤くなるのだろうが、ECサイトや商品情報サイトでは、まずじっくり読まれない。大見出しだけ、ポンポンと読んで、興味のあるところだけ「視線でうっすら色がつく」感じで軽く読む。

某サイトで、某部分がみんなに見られてヒートマップが真っ赤っかになったのだが、それはみんな「読んでも意味が分からない」というところであった。そういうものである。


「あいつ、俺のことずっと見てるぜ。あいつ、きっと俺に気があるぜ。」

と、思っていたのに

近づいてきた女の子が


「青海苔ついてますが。」


と耳元で囁いたような、そんな感じです。


ということで、「ウェブサイトはF型で見られている」というのは、ちょっとした「モテガールはふわゆるカール」みたいな女性雑誌と同じノリだと思ってほしい。「このデニムであんちくしょうなあいつを口説く!」みたいな、男性雑誌と同じノリだと思ってほしい。(そんな男性雑誌あるかー!>自分)

それぞれのサイトの、それぞれの見方がある。


絶対はない。


一人でも視線の動きを見て、問題点の解説を受けて、「うぉー」と問題意識に気づくことはすごく重要だと思う。

FとZの呪縛から、もうそろそろ、解き放たれた方がよい。


ということで、弊社では、8月25日にアイトラッキングによる問題抽出サービス見エール無料体験を行います。
たくさんご応募いただいた場合には抽選になりますが、
別にこれでオシウリとかもなく、ただ、一人でも多くの方にお気づきいただきたい!というのが趣旨ですので、お気軽にお申込みください。
あと、実際に「触ってみたいよね!」という気分を共有したいということもあります。アイトラッキングを持っていないときに「うー、実際に触ってみたい・・・」と思っていたのですが、そんな気持ちを持っている方に、楽しさと気付きのおすそわけです。

ご応募お待ちしております。

アイトラッキングによる問題抽出サービス見エール無料体験について

申込フォームは、このサイトから「申込はこちらから」をクリックしてくださいませ。

お会いできるのを楽しみにしております。

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