« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »

誰もが歳をとる。

弊社では新宿区のIT講習会を受託している。比較的年齢が高い人が集まるときもあれば、20歳代だけが集まることもある。
同じ「パソコン初心者講座」でも30歳代、40歳代と60歳代は全く違う。
同じ講座に年齢差が合った場合は、若い人用に練習問題を別に用意しておかなくてはいけないくらい、同じスキルで来ても、学べる範囲は全く違う。(区の講習は団体授業、弊社の教室は個別指導なので、補完しあっている)

年齢差がある講習だったときに、弊社講師に「いやあ、大変そうだねえ」と人事の様に声をかけたら「画面の見ている場所が違うんですよね。さっきやったことと、今やったことの連携もつきにくいし・・・同じくらいの年齢層ならやりやすいんですけどねえ・・・」とボソッ。

今の40歳代が60歳代になった時にパソコンで困ることはないんじゃないか、とよく人に聞かれるが、画面がワイドになって、動作が速くなったら、きっと今の40歳代も60歳代らしい行動をするだろう。
きっと、アルバイトの女の子に聞くんだ。「ね、それはどこを押したら出てきたの?」

「昨日も、同じ質問でしたよねー」


ひゃ~(><)

そんなこと想像しただけで枕が涙でびしょびしょだい。

「かおりちゃん(仮)、ひどいなあ、そんなこと言わないで教えてよ。ぐひぐひ」と同い年の「おっさん」が笑う。
かおりちゃん(仮)は冷たい目で言うんだ、きっと。「ただし、イケメンに限るんっすけど」

ひゃ~(><)

ところで、こんなの発見
ためしてガッテン

(1)予期できない出来事が起きると、中高年の方は反応時間がとても遅くなってしまう。

(2)一方で、予期できる時の反応速度はそれほど落ちていないため「予期できない時には遅い」ことに日ごろ気づいていない。

年をとると反応速度が落ちていくことを自覚することも大切なのです。

つまり、そういうことなんですよ。
歳をとると、画面の遷移についていけなかったり、早いフラッシュに混乱したりする。
画面のあらゆるところで、色々なことを主張してしまうと、どこに行けばいいのか解らなくなるし、ボタンの裏に御宝とか埋蔵金とか隠れているとかは思えなくなる。

プルダウンとかで瞬間見えたかもしれないメニューは記憶に残らない。

いや、見えてないのかもしれない。

クリックしてメニューが展開されたことに気づかない。
もう一度クリックして、変わらないなあと呟く。

そう、歳をとったら、今のウェブサイトって結構つらいことも多いんですよ。

ところが、歳をとったら「今の状態が普通」だと思っているから、出来ていないことに気づかない。瞬間メニューなどは目にも留まらぬ早業で投げる手裏剣ストライクなので、「存在にすら気づかない」


それって、寝ているときに、小人が出てこないことを証明できないのと同じ感じで。


5月から新人スタッフが活躍し始め、彼らは彼らなりに色々な発見を私に教えてくれる。
「僕が言っても、指差しても気づかないことって多いんですね!」
「歳をとるって、こういうことなんですね!」
「今日はこんなことがありました!」

誰もが歳をとる。が、歳をとっている進行中はなかなか歳をとっていることを気づかない。

だから、自分たちが歳をとったときのことを考えて、年寄りにも優しいウェブサイトが増えればいいなあと、日々思っている。そうしたら、脳内かおりちゃんにいぢめられないで済むから。

| | トラックバック (0)

毎日、どこにいこうかな。

不景気のためか、再就職できない人も多い。

「毎日いくところがないから」働きたいという方も一定層いて、理想は「週3日、満員電車じゃない距離でのんびり、指図されず、競争もなく」という職場が「ビバ仕事」の環境のようだ。

もちろん、生活のために働かなくちゃいけない人や、若者を指導することに人生を賭けている人もいるから、色々なタイプはいるが、上記のような人もいる。

その、上記のような人が再就職できない。もしくは、若い人に道を譲るために就職しない、という道をとる人もいる。
(心の中はどうか解らないけどね)

再就職できないと、うちの教室に通う人も増える。
再就職のために通う人もいれば、行く場所のひとつとして通う人もいる。

そして、GWである。
「おたくは、働いている人は若いから、ゴールデンウィークは働きたくないよねえ」という電話がかかる。

「働きたくない、働きたいではなく、すみません、暦通りに祝日はお休みなんです」と答える。

「あーあ、GW、僕はどこにいけばいいんですか」と電話がかかる。

「そうですね、近くの公園などいかがでしょうか」と答える。

「GWはどう過ごしたらいいんでしょうね」と電話がかかる。

「うーん、復習するいい機会かもしれませんよ」と答える。

毎日が、コントのようなものである。

Mさんは、毎日通う会員さんだったが、先月、回数を落とした。
そうしたら、奥様に言われたそうな。

「あなた、今日も家にいるの?」

そしてMさんは再度ほぼ毎日うちに通い、近くの新人さんに「ちがうよ、それはここを押すんだよ」と指導している。(ありがたいですね。御月謝いただいているのに)

先日、某温泉街で車の中で一緒になった二人組みのおじさま。
どうも大学時代の同窓生らしい。
話の感じ、70歳くらいだ。耳がダンボになる。

「オレは、まだ現役なんだよ」
「すごいねえ」
「でもさ、そろそろ色々考えなくちゃいけないからね」
「そうだよねえ、体もガタが来るしね」
「そうそう、心肥大らしくてね」
「そういえば○○は死んだんだってね」
「そうか、●×は死んだって話を聞いていたがね。もしかしたらオレも数年かも。

ところでさ、仕事やめた後ってどういう生活してるんだ?
オレは、今回の会合で、みんなが毎日どうやって過ごしているか教えてもらおうと思ってきたんだ
仕事やめてボケるのはいやだから
毎日、何をして過ごしているのか、興味があるんだ。」


そんな話を大きな声でしていた。

そう、人は「自由」を操るのはとても難しい。
かくいう私も、高校を辞めたとき、「うぉー。自由な時間!」と思ったものの、自由というのはあまりにもあると、反対に困ってしまうものなんだ、ということを悟った。

定年退職後、何をすればいいのか。
することってたくさんあるんだろうけど、
低額に、日々やや刺激、というのがシニア層の、これからのビッグビジネスだなあと思う。

現場にいると、あと2年後のシニアビジネスが、商機なんじゃないかという気がしてくる。なんとなくだけど。

ではではみなさま、良いGWを!ジャイアンツウィークじゃないっすよ!ゴールデンウィークっすよ!ジャイアンツwでもない!

| | トラックバック (0)

« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »