「だって欲しいんだもん。楽だもん」
81歳になるSさんの話。
Sさんは私がパソコン教室を立ち上げたころからの生徒さんなので、もう通い始めて7年くらいになるのだろうか。
ローマ字入力が一生懸命だったころから、いまでは、それなりに使いこなすようになった。
その方の、お話。
「Sさん、明太子好きなんですって」とスタッフが言う。
「ふーん」と私が答える。
「Sさん、明太子、ネットで買ってるんですって」とスタッフが言う
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
目から目玉である。(その位びっくりした)
Sさん、いつの間に!
「すごいですね、って言ったら「そのくらいできるよ。今じゃ何度も買っているから僕の情報も残っているし。」っておっしゃるんです~。なんか、感動です。」
みんな目がウルウルする。
78歳のIさんが言う
「いまどき、なんでもインターネットで買えるじゃない。本当に便利な世の中になったわよね。珍しいものとか、ちょっとインターネットで買っちゃうの」
74歳のKさんが言う
「シニア割引とか、全部ネットでできるのよ。電話とか、面倒じゃない。ネットの方がらくちんよね。」
すごい、感激なのである。
使いこなしていただいて、とてもうれしいし、それを「当然」と思って頂けるなんて、本当にうれしい。教室冥利に尽きる。
その話を聞いていた76歳Tさんが言う
「私も、それ、できるようになりたい!年をとって動けなる前に練習しておかないといけないしね!」
ECサイトで高齢者を拒否することはできない。
使いたいサイトを使う、高齢者を止めることもできない。
だって、便利だもん。
使えることが、当たり前であること。そんな時代が来るんだなあと、しみじみした。
#ところで、余命と高齢者市場について書こうとしてそのままになり、更新が遅れました。宣言などするものではないですね。
#気になって廃刊になった雑誌とならない雑誌のコンセプト比較をしていたら、いろいろな物が見えてきました。それもまたいずれ。って、宣言をする、歩いて3秒で過去を忘れるヒト。
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