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シニア層との遭遇-K君の場合。

最近、弊社にインターンのK君が入った。なんて勇気のある人なんでしょう(笑)

K君は某大学某研究室でヒューマンインターフェース系の研究をしている。
「高齢者の操作を見たいんです★」と飛び込んできた彼に「じゃあうちでアルバイトをしよう」ということで、インターン第1号となった。

さて、だいぶ慣れて来たと思われるK君に、入る前と入った後どう変わった?ということを書いてもらった。
それをここで披露しましょう。もちろん、了解は取ってあります。少し改変してます。

★入る前の「高齢者」像(思い込みの怖さ)
高齢者=孫 と思っていた。また、高齢者は積極的に情報を探すパワーがない、受け身の姿勢と考えていた。

★入った後の「高齢者」
キーボードやマウスは大きな障害だと思っていたが、それを乗り越えてエクセル、ワードに取り組むシニアに驚いた。基本操作を覚えたシニア層はそれぞれの目的に向かって想像以上に意欲的だった。

★高齢者がもつ二つの側面
高齢者が持つ側面で印象が強いのは
1)初心者であること
2)高齢であること

初心者であることは経験と反復で成長可能である。
加齢が成長の障害となる事が多い。特に障害は周辺視野特性と短期記憶力の低下。

<周辺視野特性>
・「閉じる」ボタンやスクロール対象の間違い
・操作対象の探索範囲の縮小(要は見える場所が少ない)

<短期記憶力の低下>
・原因と対策を深く理解し記憶が定着しないとすぐに忘れる。
→問題が発生した時に解決方法だけ覚えようとすると脱落する

[まとめ]加齢による問題は避けられない。意欲があっても同様に降りかかる。
パソコンから脱落させないためにこれらの側面に対策する必要がある。

★その他
・予想外の出来事に弱い。
→半分パニック状態に陥り、その状態から動けず、簡単なメッセージも理解できない
[大人が失敗を怖がらないための対策が必要]
森注)そういえば、家にゴキブリが出た時にこんな感じだ!

★感想いろいろ
・始める前は意欲を持ってもらうには?と考えていたが、現状は使いたくても使えない事がハードルなのだと実感。高齢者層をひとくくりにしていたが、年齢層によって特性が全く異なる事が解る。対象年齢を限定するか、すべてに共通する問題に取り込むか。ただし、教室に通っている時点で意欲的であると言う事も忘れずに。
・自分が意外とワードやエクセルを使ってなかった。

■森雑感
[エラー]
エラーが発生した時に頭が真っ白になった場合、そこで原因を述べても聞こえない。ところが、対処が出来るとエラーが発生したことを忘れようとする。ウェブでもパソコンでも、エラーをどう表示させるかはとても重要。起こらないのが一番いいんですけどね。
[男女]
男っぽいとか女っぽいとかは天性的なものなのか、後付けなのかは知りませんが、女性は得てして「考えなくても良い」と育てられたために、考える事が苦手な気がする。だから結果を知りたがる。
男性は理屈を言う自分が好きだ。だから、理屈っぽく覚えたがる。おかげで遠回りしちゃうこともある。まあ、好き好きだ。
[年代]
年代は大きな差となる。育った環境+加齢が入るので、予想もしない変化球になる事がある。
5年前、団塊世代はどうなりますか、と聞かれ、どうなるだろう?と思っていたけど、やはり加齢症状が強くなっている。年代特性+加齢の法則。環境が世代に与える影響は大きい。
[教える事]
教えていると、いろいろ細かい事が見えて来る。運転をすると性格が見えると言うが、教えてみると、相手の性格は比較的把握しやすい。だから、モノヅクリの時に、誰にあてて作ろうかと言う事が想定しやすい。
是非、皆さんも教えてみてください。
とはいえ、少し現場を離れると、教える力が激減しているのが解る。言葉なんてそんなに簡単に出て来ないんだなあと驚く。

これから、K君には少しずつ記していただこうと思います。こちらも新鮮な気持ちになれます。Thanks!

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