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できるとできないの線引き

優秀なナースがいるとシステムがなかなか改善されないという話

 

「優秀なナース」の定義はどこでも同じで、「目の前の患者が必要としているものを、あらゆる障害を乗り越えていち早く提供する」こと。取り替えるべきシーツが不足していれば別の階に走って行って調達してくるし、新米のナースのミスにはいちいち噛み付くこともなくそのミスを取り繕う。そんなナースたちにとっては、その手の「不具合」や「障害」は避けられないもの。「そんなものにいちいち文句を言っている暇があったら、患者の世話をするべき」というのが彼らの考え方だ。

 調査によると、ほとんどのナースは一日の30分から1時間をそんな「障害を乗り越えるための工夫」に費やしており、そのために残業をしたりすることは日常茶飯事。彼らは、口をそろえたように、「大きな問題があったけど何とか患者さんには迷惑をかけずに解決することができた」日にもっとも充実感を覚えると言う。

優秀なユーザーがいると、なかなかウェブサイトが改善されない。
優秀、というよりも、臨機応変、ということを知っている。というか、きちんとウェブの概念を解っている(たとえば、基本的なところだとクリックすれば他のページに飛んでいる。そのページは「リンク」されていて、「次ページ」ではない、インターネットはどのパソコンからでも見ることが出来る。みんなサーバに見に行っているんだよ。などなど)場合、ウェブサイトで苦労することなんて、見た目の問題しかないと思う。素材サイトでEnterが見つからなくて困ったり、マウスが滑ってへんなサイト開いちゃったり。昔だと、goo.co.jp開いちゃったり(それも学校で)でも、対処法を知っている。対処法を知っているというより、焦らないで対処することが出来る。(Goo.co.jpのときは悲鳴上げましたけど。それがさらに目立つ結果に・・・)

しかし、まあ、ウェブサイトの使いづらさはちょっと置いといて、例えば、少しのカスタマイズとか、自分なりに使いこなすこと、苦労して自分の好きなページを見つけ出すこと、Tipsを発見すること、そういうことに生きがいを感じる。どうして他の人がそれをなんかアドレナリンが煮えたぎるほど楽しいと思えないのか解らない。そういう発見が出来た日、自分でなんか見えちゃった日なんか最も充足感を覚えると思う。

そういう人たちは、使えない人の気持ちを理解できない。「だって、使えばいいじゃない」。それは、本当にマリーの世界だ。「どうして?パンがなければ、ケーキを食べればいいじゃない?」ラスカルッ!いや、オスカルの間違いだ。

使える、優秀なユーザーさんたちでは、難しい。だから、まあ、うちみたいなところがあるんだが。

改善を阻止するのは優秀な人たちだけではない。
問題点に気づかない人たちもである。

ウェブサイトを使えます。というシニア層に出会って、実際に操作してもらうと、色々な障害に出会っている。しかし、彼らは障害に会ったことに気づかない。彼女たちは「なんだか、遠回りした気もするけど」と口を揃えて言う。
「まあ、こういうのはできなくても当たり前だし」「私にはきっと難しいのよ。」「そういうことはねー、娘がやるから」

例えば、タスクを提供する。できない。しかし、彼女たちは全く違うものを勝手に答えとして引き出してきて「これが正解でしょ。私できるわよ」とも言う。

僕は出来る。というおじ様がいた。
そんくらいできるさ。
ユーザーテストのときは、大変だった。
頭が頭痛、というくらい、目の奥からズーンとした。


筆者は「だから病院の経営陣は、ナースの日々の活動に常に近いところにいてどんな問題を彼らが解決しなければならないのか、どんなところに余計な時間を費やしているのか観察し、積極的に手を差し伸べてシステムを改善しつづけなければならない。そして、他人のミスを指摘することが個人攻撃にならないような文化を作り、誰もがオープンに自分や他人のミスを語り合える場を作るべき。」と結論付けている。

そう、どんなところに余計な時間を費やして、どんな答えを勝手に持ってきて「正解」としているのか、作り手は積極的に手を差し伸べてウェブサイトを改善し続けなくてはいけない。それは、ユーザーからの攻撃ではなく、自然な質問なんだと思う。それが商機なんじゃないかと。

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若い男の子

「私は、若い男の子が好きなのよ」


あ、私の台詞ではありません。
もちろん、私だって若い男の子が大好きです。
甥っ子(8)ほど若いと体力がなくなりますが・・・(この間もおんぶさせられて次の日筋肉痛。なんて虚弱体質。というより、なぜ私が中学に入ったときの体重と8歳の彼の体重が同じなんだ?)

とはいえ、件の台詞は私から発せられたものではない。
68歳の女性から発せられたものである。

とある会合で、たまたま若い男の子(若いといっても30歳代)とその方が一緒になった。
他にも若い方(といっても50歳代)もいらしたのですが、その方たちは彼女、眼中無し。彼女の周りの同じような年代もそんな方たちは眼中無し。

「たまにね、主人のお友達と出かけるんだけど、じじいばっかでイヤなのよね!」

お、おねえさま、そんな毒をはかなくても・・・

「若い男のこの方がいいわよ!私は若い子の方が話が合うの。」

しかし、その若い男の子が話をがんばってあわせているということは知らない。

シニアの、所謂「アクティブ」な人の感覚ってそんな感じ。自分は30歳代の若い男の子たちといて少し年上だけども感覚は変わらないと信じている、信じているというよりか、それが普通だと思っている。

もちろん、同い年の方が落ち着くという人もいる。
そんな若い方とお話しするなんて、という人もいる。
男の子と話すのはイヤだから女のこの方が話しやすいという方もいる。

しかし、所謂「すごく元気で遊びまわってて」という方は、そういうオキャンな感じがする。

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なんでもできる。

なんと、風邪を引いてしまったようです。
オバカじゃないことが証明されたようです♪
みなさまもくれぐれもお身体にはお気をつけください。

さて、昨日いらしたIさん。
御年70過ぎだろうか。

「ぼかあ、パソコンなんてなんでもできるんだよ」

たまたま接客していた私。

「はあ。」

「IT講習会も行きまくってねー」

「なるほどー」(以下相槌略)

「家にパソコンも6台あって、XPも98も使っていて、エクセルも、ワードも何でもやってきた。」

「でもねえー。なーんにも覚えてないんだよね」

。。。。。そうっすか。そういう落ちっすか。15分、どれだけパソコンが使えるか、ずーっと話していて、最後はそれっすか。

まあ、いいでしょう。まあよしとしましょう。

で、そこから話し込むこと15分、結局ご入会されたのですが(私の接客の入会率は高いー♪)
なんだか、砂を掴んでるみたいだ。

うちのスタッフと昨日食事に行って(今日の体調不良は呑みすぎではないです。殆ど呑んでないので)「本当に面白いくらい忘れますよね」「女性は学ぶ、というより、一連でやっていて面白いことだけ繰り返す感じ」「男性は些細なことにこだわるけど肝心なことを覚えないよね」

と、そこでひたすらシニア話で盛り上がった。

「この間びっくりしたんっすけど、デジカメで撮った写真見せてもらったら全部新聞記事だった!」

そんなんではしゃいだからか?今日の体調不良は・・・・。

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シニア層とマウス

(以下敬称略)

マイクロソフトがICTマスターというホームユーザーに教えるインストラクターの認定制度を作った。
最近、マイクロソフトがシニア層に猛烈にアプローチをしているのはご存知の方も多いのでは。

そして、わが社はICTマスタートレーニングセンターというICTマスターをトレーニングする学校でもある。(試験会場でもある。)
そして、さらに、そのトレーナーは私である。

今日は補講でとあるマスター候補生に指導をしていた。

初心者にパソコンを教えることを前提に説明をする、ということをロールプレイングしているのですが。

「はい、それではマウスを握りましょう。人差し指を左ボタンの上に・・・」という説明をひたすら受ける。
私はシニア役。心はすっかり初心者シニア層。

そして、ハタと気づいた。
私、マウス握るのに力入れすぎ。
クリックするのに上から振り下ろすかのごとく人差し指を強くボタンに向かって「たたきつける」
そして、その瞬間に右クリックも同時押ししている。

これはシニア層によくある行動なので思わず出てしまったが、とにかく彼らは恨みでもあるように、強く押せばいいことがあるんじゃないかと思うくらいにガンガンとマウスをたたく。クリック、なんてかわいいものじゃない。ガチッガチッ。そんな感じ。

生徒さんのWさんはまだ若い(59歳)のですが、やはりクリックするときにかなりマウスをたたく。

ウェブを見ていると小さいボタンが多いため、
たたく、そして、ずれる。
ずれることに気づかず、「できなかった」そしてたたく。

マウスの指を置くところに窪みを作ったらどうだろう?
すこし触る部分を柔らかくしたらどうだろう?

いずれにせよ、多くの人はボタンを「たたく」。

ウェブサイトを作るときにはたたかれても良い大きさのボタンを用意する必要がある。

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シニアがパソコンを使えない理由

ネタにします、すみません。

昨日、IT系?仲良し4人組?で食事を食べていた。
途中で携帯電話の話になり、「そういえば、お互いの携帯メール交換してなかったね!」という話になった。

「さてどう交換しよう」と悩んでいたら一番詳しそうなSさんが「赤外線で交換すればいいじゃん」

「おお、赤外線!」

ところが、私は私の携帯に自分のアドレスを登録していない。
先日 メニュー9で出るよ、と誰かに習ったものの、それをしても自局番号しか表示されないことを私は知っている。

「私は?」とFさんが言う。確認するとやはり登録されていない。

「でも、携帯のメールって面倒くさいよね!」と私と口を揃えていう。
「パソコンの方が絶対早いじゃん。」「そうそう、携帯の画面なんてちまちましていてやってられっかー」気炎を上げる。

私は携帯が苦手だ。普通にメールとか、ネットとか時折しても、それでもあまり携帯を使いたいとは思わない。
今どきの若い子なのにね、とうちのシニアが言う。「見た目は若いんですけどね」と返す。

ところで、シニア。
最近入会される方の多くがワープロ出身、もしくはオフコンだの、なんだか難しそうな昔のパーソナルじゃないコンピューターを扱っている人が多い。「昔はコレでよかったんだよ」

結局、年を取るのは、毎年ではない。
今できるうちは、今でいいと思っている。
ゆで蛙の話と一緒だ。蛙はお湯に入れられたら熱くて逃げちゃうけど、自らくつくつ煮込めば煮込まれちゃうよ。という話。

使えなくても不便をしなかった。ずっとそれでいけると思っていた。
ところがある日、使えなくなった。周りを見回したら時代が変わっていた。
ワーオ。

よく、今の若い世代が老化しても機械は使えるんじゃないかと聞かれる。よくここにも書いている。
でも、断じてそんなことはない。
常に、自分がゆでられていることを意識できる環境ならともかく
時代の常に最新のものを手当たり次第にやっていないとか
新しいサービスが出来ても「また○○みたいなものか、後発だな。ふっ」と思ってたりとか
彼女が髪を切ったことに気づかないとか、
彼氏の髪が薄くなってきていることに気づかないとか、

そういうかなり敏感じゃないと時代とともに進むって難しいんじゃないだろうか。
最後の2行は余計ですね。はい。反省中。

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思い込んだら

思い込んだら 試練の道を~♪

#って、私巨人ファンですが、巨人の星をリアルで見たことがありません。
#確か、10代の頃、月刊ジャイアンツを購読していたときにそんなフレーズを読んでしまい、それ以来「思い込んだら」と聞くと「試練の道を」と枕詞の様になっています。

まあ、そんなことは置いといて・・・

本日は中京大学のユーザビリティ論の授業に御邪魔させていただいたのですが、
「高齢者は新聞を広げたとき最初にどこを見ると思いますか?」という質問をしたところ、「???」「実は、死亡欄なんです・・・」(これ実話)と言ったときの動揺した学生さんたちが忘れられません。

最近、(滅多に読まないですが)雑誌を読んでいて結婚という2文字を見るたびにその投稿者が自分より年上か、年下か、そういうことを気にしだすのと同じ感覚かな、とも思います。ところで、30歳になりました。ボジョレーヌーボ解禁と共に。

さて、今日はMさん(66歳・女性)のお話。
Mさん、英国にいるお友達と「タダ電話」=すかいぷ とやらをしようと、スカイプ電話を購入。
ところが、接続の仕方がわからないので呼ばれたわけです。ご近所さんかつ元生徒さんなので呼び出されたら行かないわけにも行かず。

スカイプフォンを握り締めるMさん。「あー、モリさん、待ってたわよー。」
「この線を何処に繋げばいいのかすら解らないの。」

見るとパソコンのUSB端子が裏にある。「ああ、これは裏に差し込めばいいんですね」「でも、裏にはプリンタが刺さっているわよ」「同じ形なので大丈夫です」「とはいえ、プリンタが。」「・・・まあ、大丈夫です。」「とはいえ、プリンタがささるところに電話が入るのはおかしい」「まあまあ。コンセントみたいなものですから。」

USBはなんでもささるが、彼女たちにそれを理解させるのは至難の業である。
私はご家庭のパソコンのUSB端子に「プリンタ用」「○○用」とシールを貼っている人を何人も知っている。
まあ、そう思えば良いじゃないかと思うので敢えて言いませんが。

ドライバをインストールして、スカイプフォンの設定が終わる。
ピッという音が鳴ったら完了です、と言う説明文に、ピッの音を待つがなかなか鳴らない。

「ん?」と思ったら「ピッ」。大体何秒くらいかかるか、という目安が説明文にあるだけでも不安はかなり軽減できるのに・・・とブツクサ。

「これでつながりましたので、お友達のIDをもらってください」

「ID?」

「スカイプの電話番号のようなものです」

お友達に電話を掛けるMさん。「いまねー、ご近所のおねーさんがいらしてくださって」私はお嬢さんと言われなかったことに少し傷つく。嗚呼。三十路。

「で、IDというのを教えて!」

ところが、IDは英語である。英語と言うか、アルファベットである。TとかDとかまったく聞き取れていない。

私が変わってIDを聞き出す。そして、電話を変わる。

「ところで、あなた、電話番号は何番なのよ?」

?????

「だって、スカイプかけるのに電話番号が必要じゃない!」

「あ、あの、先ほど伺ったIDが電話番号の意味になるんです」

「いやでも、受話器には番号を押すところがついているわ。だから、あなた、電話番号を」

「いや、だから、あの。」

「えー、電話番号解らない?息子が全部設定してくれた?いいわねー。お宅の息子さんは。」

(省略)

「おねーさんが、大丈夫って言っているから電話切るわね」

ここから電話番号がいらないことの説得工作。

実際に彼女に電話をしてみる。

当然のごとくつながる。

「あらー、本当につながった!これってタダなのね!すごいわね!で、あなたの電話番号は?」


インターフェースが思い込みを誘導すると、彼らは永遠に思い込む。どんなに説得しても多分、使い慣れて「そういうものだ、番号がなくてもかけられるのだ」とカラダで納得するまで、多分、気持ち悪い感じで操作を続けているだろう。

また、スカイプフォンには謎ボタンがいくつもあり、それがさらなる彼女の混乱を引き起こす。

本日、このスカイプフォンネタを話させていただいたのだが、インターフェースがとても重要と言うことを、話しながら再認識させられた。はい。

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その理由?

Sさん。76歳。ダンディ。
若ければめちゃくちゃ好みである。ダンディなので、お年でも比較的好みである。

お教室にぱりっとしたスーツで、パシッと好みのネクタイ。(うふふ)
(実は私はネクタイフェチなので、好みのネクタイをしている男性は1.2倍かっこよく感じます)

「○○について解らないんだよね」

「このマーク、と書いてあるところをクリックしてください」

ふむふむ。とうなづいて「mark を click」
と記入。

そして次の日
「これなんのことだっけ」

「マークって書いてあるところをクリック・・・」


だから、日本語で書いてあるところは日本語でメモしなくちゃだめだって・・・・

でも、かっこいいから許す♪

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全角か半角か

「全角?半角?」

シニア層のよくあるダントツ質問である。
インターネットで買い物をしたことがある方なら、必ずこの質問をする。

次いでこの質問
「全角?半角?私が打っているのはどっち?」

かれらに全角か半角かの区別はつかない。

とある入力フォームに入力していたAさん。

「全角?半角?」

「あー、数字は半角って書いてありますね」

「ふーん、半角ね。あ、でも、私数字は大きい方がいいの。」


ちなみにここでいう「大きい」は全角の事だ

彼女は何食わぬ顔して全角ではなく、大きい文字を入力し始めた。
そしてEnter.あーあ、半角だよ、って言っているのに全角で決定しちゃった・・・。

っていうか、全角、半角って私に聞いておいて、結局勝手理解で、なんだその「大きい文字」って。
そんな選択肢、最初の話にはなかったのに。

私と仕事、どっちが大事?と言われて「いや、食事かな」と言ってしまう何とかに似ている。あ、妹だ。

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シニア女性分類

前回、シニア層の男性分類をアップしたら、知人のHちゃんからメールが来た
「私たちがシニアになる頃は、女性にも仕事軸って入るんでしょうねー。」
「男性から仕事軸が抜けてたりして!」と笑顔でメールを返してみた。

ということで、今回はシニア女性の分類軸。

これは統計的ではなく、あくまでも主観です。
ただ、わが社にここ3年ほど通った500名の顔と名前が一致している方々の特徴などを洗い出し、似ている部分、似ていない部分を分類してみた。

その中で彼らは何を軸にしているのか、その軸を作っては消して、作っては消して、わが社で「かみさま」と呼んでいる裏紙ちゃんたちを大量に消費した。かみさま、ありがとう。

あらかた昔やった調査の結果があったので、最初の2軸を作るのは難しくなかった。
が、名前を色々集めて色々な軸を書き出してみる。この人の特徴を書き出してみようと書き出してみた。

きづいたら、男性と女性は大きく軸が違っていた。
男性には名誉、引退、お金、という言葉が飛び交うのに、女性はミーハーとか、ずーずーしさとか、図々しいと似て非なるマイペース加減とか、オレ様主義の男性とは違い、誰と、どこまで仲がいいかなどの軸が挙げられた。

シニア女性の分類はこちらから


#面白いなあ、と思うのは、男性は若くても、大体将来像が見える。「まー、こんな感じのおじさんになるだろうなあ」と。
しかし、女性はなかなか見えない。これって家族の要因が大きいからだろうなあ。本当は軸に家族を入れようと思ったのですが、それをいれると大変なことになるので割愛しました。

#女性が若者からシニアになるきっかけは解ったのですが(いろいろあって書けませんが)男性が、なぜそうなるのか解らない。しかし、48歳と51歳は全然違う。これはどこからくるんだろう?

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企業の方針と使いやすさ

誰もが使える、ということは万人が使えるということである。

誰にも使えるウェブサイトとは私たちにとってはとてもありがたい。
多くのシニア層が使いたいウェブサイトを使えなくて悩んでいるからである。

例えば「○○を探しているの!」と娘に電話をして「○○をクリックすればいいだけじゃん」と冷たく言われ、まず○○が何処にあるか解らない。

「おお、見つかった!」と言うときにはマウスをまるで初デートのときの様にがっしりと握り締めて、もしマウスが寿司だったら潰れちゃうよ!と突っ込みをいれたくなるほどガッシリと握り締めて、クリックするものだからなんとクリック先がずれて他のところをクリックしてしまう。嗚呼。

「△△ってでてきた!おかしい!」とパニック。

そして雷さまの襲来。「おかーさんはどーしてそんなこともわかんないのよっ。」

シニア層が使いたいものをシニア層が使えないのはとてももったいない。
ウェブサイトであれ、機械であれ、万人が使いたいものは万人が使えるようになるべきである。

しかし、多くの企業は当然だが、ターゲットを絞る。
それは企業サイドの考えであり、企業がせっかくシニア向けに用意したのに、シニアに使ってほしいと考えたのにシニア層は使いたくない場合もある。そもそも「若い子向けのサービス過ぎるものは僕には使えない」と思い込んでいる大多数がいる。そういう人にまでウェブサービスやらなんやらのターゲットを拡げるべきではない。

なんでもかんでもシニア向け、シニアにも、初心者にも使えるを目標にするんじゃなくて、使ってほしい人とそれを使いたい人の大多数の人が使えるというのが一番良いんじゃないか、と思う。

なぜそんな話になったかというと
わたしは「はてな」ユーザーなのだが、いまだにはてなをうまく使えていない。でも、はてなが好きだ。
なんで好きなのかは解らない。ただ、使えば使う分だけ楽しくなる。

最初の頃はなんて「はてな」って使いづらいんだろう、とか、「なんじゃそりゃ」と思うことも多かったものの、最近もやっぱり良く解っていないけど少しずつ自分なりの使い方が出来るようになった。
サービス名だって一見して「ああ。」と解らないものであるが故、多分、初心者には解りにくい。
なぜ使うようになったか解らない。でも、好きだ(照)。

そんなはてなのid:jkondoさんが「初めて来た人がすぐに使えるはてなにしたい」を書いていらして

ああ、はてなも拡大しなくちゃいけないのか、と、自分の好きな芸能人がメジャーになっていっちゃう一抹の寂しさと、その姿勢に感動しながら、まだまだ初心者の威力を彼は気づいていない。

初めて来た人≠インターネット初心者ではないことは重々承知の上、はてなはなんだかリテラシが高い人のネットセレブみたいな感じだからはてなを使ってみたい願望もあるんじゃないか、と思っているのに。

多分、彼の「初めて」と私が見ている「すごい初めて!」は蟹風味のかまぼこと蟹ぐらい意識が違うんだと思うけど・・・。
多分、初めての人にも使いやすいはてなにするなら、いわしとか、いるかとか、そういう名前を全面解決しないと、って、本気で初めての人にも使いやすくする!というのであればはてなのおもしろさを根本的に殺いじゃうんじゃないかなと。
はてなの人気記事もココログくらい一般的に落とせないと多分、初心者には優しくない。
「開いてください」でユーザーテストは出来るが、多分、「開きたいですか?」には「デジモノに強い男性ってヲタっぽくて・・・」と答えるスイーツ(笑)さんたちをとりこむことはできない。開けることも重要、開きたいかも重要。はてなはどんな初心者に開いてほしいんだろう?
[追記]はてなを知ってる初心者に開いてほしい、というか、はてなをずっと見ていておお、わたしもはてなダイアリーを開きたい!と思った方が対象ならそれはちょっと私の論点がずれてるかも。でも、はてなを使っていてはてなで開きたいーと思った人に、(私が想定する)初心者はいるんだろうか?[追記終了]

しかしだ。新しいコトをしようとすると私のようなプチユーザーがしょぼーんとなってしまうのは良くあること、私も時代の流れについていかねば、と猛省する次第。
初心者の程度差の認識が違うと思えば、まあ、それもありか。そういう意識はとても大切ですしね。
使いやすさを目指すというのはとても重要です。

まあ、万人受け、とまではいかずに、私のようなはてな初心者がはてなに入った瞬間に「ふつーじゃん」と思えるほどに使えればいいんだけども。でも、そうしたらはてな使うかな?

ウェブサイトの使いやすさは企業の戦略というか、方針なんだなと思う。がんばれ、はてな!
#といいつつ、最近ダイアリー更新してないなあ。それはやっぱり使いやすさかもしれないけど。

なんだか、まとまりなくてごめんなさい。(いまさら?)

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シニア男性5分類!

教室を運営していて、何百人もの方にお会いしていると
「この方って○○タイプだよね」という話になる。
この人の老後って○○さんだよね、とか、若い方と話しても「ああ、この方は定年したら○○さんみたいなタイプなんだろうなあ」と思うことが多い。

ところで、今までのデータなどをひっくるめて男性分類を作っていたのですが、それだけでは物足りなくなってしまい、新しい軸が欲しいなと思っていたところでした。

今まで男性に関しては「若さ」と「仲間」という軸で分類してきました。

今回作ったシニア層男性分類はもっと細かくなりました!

2年前に作った時と大きく違うのは、健康軸ができました!
いやー、健康って重要ですよ!定年退職したら健康だけが重要です。健康は重要だ!
少し怪我すると気も弱くなり、本当にどっと老けこみます。 なんかそんなURLになりそうですが。どっとふけこむ。

あとは名誉欲も不可欠ですね。

ということで、昔風に言いますと
「こんなんでましたけどぉ」

シニア男性の5タイプはこちらから

(誰のネタでしたっけ・・・。)

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わからないものはわからないんだもん。

過日、某社のデザイナーさんが授業見学にいらしてくださった。(ありがとうございました)
「話に聞くのとは大きく違ってすごいびっくりしました!」
「いやー、学ぶことが多いですねー」

と本当に驚かれた様子。こちらまで嬉しくなってしまう。
こういうように現場にいらしていただいて、気づいていただけるのってトテモ嬉しい。
私のつたない文章では伝えきれないことが、一発でわかる。
本当に、百聞は一見にしかずって、昔の人、えらいこといった。

しかし、見学にいらっしゃれない方も多々、私のつたない文章でできるかぎり感激と感動をお伝えできればと。

さて、授業見学にいらしたのはインターネットでお買い物講座であります。
初心者の方もいらしてスタッフはとても大変そうでしたが・・・

さて、楽天さんのページを見ていて気づいたこと。というか事実。
どこのページでも悩むのだが、ソート機能と言うのはソートー難しい。とそうやってデザイナーさんに言って見たらドン引きされた。(ガックシ)

例えば路線サイトで早く着く順で並び替えてくださいといっても、なにがなんだか。
どこをクリックすればいいのかわからない。
わかるためには 早く着く順で並び替える ここまで書かないと並び替えができない

楽天さんの場合も、それでは価格順で並び替えましょう では 価格順をクリック といっても、どこにあるのか分からない。さらに、現在何順で並んでいるのかも理解できない。なぜって、そこにマークがないから。


Rakuten

わが社の講師が言う。
「やっぱり、判断力が遅くなるんですよね。」
「若い子ってあまり悩まないじゃないですか。ご高齢になると見つけるまでに時間がかかって、さらにそれを押していいか判断するまでに時間が掛かるんですよね」


------------PRにならないPR---

シニア層にサブ講師として教えてみたい★プロジェクトは日程が限定されますが受付中です。
見て損はありません。おお、現場と言うものはこういうものかと、ほぼすべての方にお思いいただけます。
ウェブデザイナーさん、SIさん、技術者さん、研究者さん。
シニア層の生の声をみてみませんか?
問合せはとりあえずビール。じゃなくてメール

#最近オヤジギャグ多くなっているとともに、はずす確率が多くなりました。飲みすぎでしょうか。おじさんと遊んでばかりいると若いこの感覚から遠のきそうです。

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シニア向け・初心者向け商品

シニアも使えるウェブサイトは必要です。
シニア層も使えるソフトウェア、サービスなどなど。
団塊世代の市場は大きく、より使いやすくするために単純に単純に。

もちろん、使いやすいことはいいことだ。
しかし、ひっくり返るようなことを言うと
使いやすいと彼らは「なんでもできる」と思ってしまう。
自分の望がどれほど高度なことであれ、「そんなこと簡単でしょ」と思ってしまう。

たとえば、今当社は年賀状シーズンに入りごった返しているのだが
たとえばたとえば、年賀状系のソフトを箱ごともってきて「昨日パソコン買ったの、これ、簡単だというから私でも出来るわよね」というのがあったりもする。

そもそも、簡単なソフトを持っていて「あら、こんなこともできないの?」というのもある。

「いや、それを言う前に己を知ることも大切じゃ。」と仙人みたいなことも言ってみたくなる。

ただ、多くの場合は言ってみたいだけなのだ。
そのために努力をすることはない。

なので、多くの企業の人はシニア層の「こんなのあれば?」にだまされて付加価値を沢山つけちゃいけない。
シンプルという付加価値はとても重要。

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勝手な線引き

団塊世代向け・シニア向け、というサービスやら商品やらウェブやらが多くなってきた。
団塊世代がシニア向けといっても見向きもしないし、団塊世代向けといっても「ヘン」と思うことは有名な話。

なんせ彼らは自分のことを周りより若いと思っているし
なんせ彼らは自分のことをまさかシニアだとは思っていないし
どちらかというと「俺たちチョイ÷」おっと誤変換、「チョイワル」と思っている。

私の中では「チョイワルって40歳代のことじゃないのかなあ」と私の周りの素敵40歳代を思い浮かべているのだけれども。40歳代は素敵ですねえ。人生の酸いも甘いも知りかけた感じがとてもナイスです。50歳代の酸いをしってイチヌケタ感じとはちょっと違います。あ、完璧主観ですみません。

その、団塊世代をはじめとするシニア層が自分のことをシニア層だと思っていないことは頭で解かっている。
しかし、どういう感じなのかなあとなんとなく漠然と共感できずにいたのですが。

ところで、そろそろミソジになります。ミソジオーバー者には「たかが1日じゃないか」「ウェルカムミソジワールド」といわれますが、可愛い中学生には「うっそーサンジュッサイ!!」「ぎゃー。30歳で結婚してないの?」「見た目よりおばちゃんー」と言われる年であります。私の中でも心の中ではたかが1日、たかが30年、しかし、なんとなくそこに線がある。越えざるを得ない、しかし、そこを越えたら戻れない何か。

そんな中、Yahoo!で「30歳をすぎてからの・・・」という特集を発見してしまいました。
一瞬「カチーン」ときました。
なんだその、おばさん扱いは。
なんだその、あんたは20歳ワールドには戻れないよ的な扱いは。
っていうか、絶対そのコンテンツコドモがつくったでしょ
ミソジ前後の複雑な気持ちなんてわかってないでしょ

っていうか、なんで30歳って分けるのよー。私はまだ20歳代の延長なのにー


と、むかむかした瞬間に団塊世代の気持ちに少し近づいた気がしました。
ああ、そういう気分なんだなと。


私はコドモに対しても人間扱いをする様に昔から心がけているのですが(そうしてくれる大人が好きだったから)小学生は自分をコドモではないと思っている。特に女の子は。男の子は謎です。なので、子ども扱いをされると怒る。解かってないなあ。自分は充分大人なのにと思っている。

団塊世代はまだ自分は若者のちょっととうが立った感じだと思っている。男女ともに。なので、なぜ自分がシニア扱いをされるのか解からない。理解できない。自分はまだ若者の延長線なのに。

なんか、シニアビジネスってそこのヘンがポイントなんじゃないかと思う。

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