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年代で分けるサービス

これは50歳以上のサービスです、というのがある。
常識的には「評判が悪い」とされている。
なぜかというと、欲しいサービスは年代で区切るものではなく、ニーズで分けるものなのだ。
若くても御腹が出ている人は70歳代と同じ悩みを抱えているだろう。ということだろう。

4年前、そういうのを打ち出した時、つまり、「50歳以上!」と打ったときは惨敗であった。というよりも、集まったのは80歳だった。そうかそうか。と一人で納得した。

ところが団塊世代がだんだん60歳に近づいてきて、最近かなりの心境の変化を感じる。
色々な方に呑みついでにヒアリングを行なっているのですが、(最近呑んでいるのがおじさんばかり。あ、いや、お兄さんばかりです、すみません)「最近、同年代が居心地よくてね」という台詞が団塊世代の「ワカゾウ」から聞かれるようになった。(ちなみに、当社では50歳代は若い!なのです。)

最近、当社の広告もあえて、「シニア」という言葉を実験的に使ったりもする。
もちろん、シニアということばは前面に出さないが(だって、シニアと言う言葉で反応するシニアがほとんどいないんですもの。)たとえば、中高年や、実際の年齢を出してみると、ずいぶん前に出したよりもかなり反応がよくなってきている。

まだ、年代で分けるサービスが必要ないと言い切っていらっしゃる方もいらっしゃいます。もちろん、私も真っ向から年代で分けられると正直、むっとする。「30歳前の方のサービス」と言われると、やっぱりむっとする。それでも、ちょっとお店の裏の方で「30歳になる前に使い始めるパック」などをこっそり買ってみたりする。

年代を表向きで勝負することは必要ないと思いますし、たぶん、ご本人たちも真っ向からそれを言われるのは望んでいないでしょう。しかし、本音の部分で、その場所が居心地がよく感じられる、というのもシニアビジネスを語るのなら感じていたほうがいいということなのです。

例えば、先日私と、もう一人の可愛い女の子と、おじさんと3人でいました。
おじさんは女の子に向かって自分がどれだけ若いかを説明し始めました。
私はいつものことなので、ふむふむとうなづいてネタを探していました。私が「私ー。最近の歌ですけどぉ。ペギー葉山とかなんですよね。カラオケ歌うと。ちなみに、私の飲み友達はラバウル小唄。」と離したところ、安心してなのか?大量のフォークソングの話をぶつけてきました。

若者にはいえないけどさ、とおじさん、おばさんが思っていることを聞かずに「シニアビジネス」に参入するのはとても厳しい道になるでしょう。自分の思うおじさん、おばさん像、もしくはデータに振り回される像を押し付けかねません。
適度に若い友達がいなくて、おじさんとかおばさんと騒いでると楽しいよね、と言っているくらいがいいのではないでしょうか。それで幸せか、と言われたら、困りますけど。


ところで、大手ポータルサイト(勝手)診断の結果です。
Yahoo!,Goo,Infoseekを比較しました。
実際に5名のシニア層に操作していただき、その時の彼らの点数+彼らの意見をくみ上げた我々の評価です。
シニアが見た!ポータルサイト比較はコチラからどうぞ。

ちなみに、Yahoo!の路線の画面は変わりました。

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多少の違いは気にしない!

もし、あなたが男性なら、久しぶりに会う女性の髪形が違った事に気付きますか?

私は趣味で時折長いウィッグをつけるのですが、(変装ではないのです。趣味。)誰も気づきません。「ああ、モリさんって髪長かったよね。」
自慢じゃないですが、自慢にもならないですが、生まれてこの方髪を伸ばしたことはありません。なのに、そういう反応なのです。まあ、私に興味を持っていないとかってオチはなしの方向で。

多くの人の場合、多少の違いには気付きません。

シニア層に然り。この場合は男女問わずですけども。

たとえば、ファイルを保存する、ファイルを開くと言うボタンがある。小さいボタンは彼らには良く解らない。さらに、握ったマウスがツルリと動くものだから、開くを押そうとして「保存」を押してしまう。

たとえば、たとえば、ワードを開いて(白紙の状態) 開くボタンを押そうとして保存ボタンを押してしまう。
もちろん、左上には「ファイルを名前を付けて保存」と書いてある。しかし、彼らはそんな細かい事は気にしない。まさか、そんな、ムイシ菌(無意識)によって他のボタンを押しているなんて思いもしないからだ。
さらに、開くもしまるじゃなくて保存するも同じダイアログボックスである。髪が2センチくらい短かろうが長かろうが、どうでもいいのと同じ、なんとなく同じ形だからいいじゃないかいいじゃないか、よいよいよい。

「あ、この間の続きはこれね」と笑顔でダブルクリック。

さて、これから怒る悲劇はだれが想定できるだろうか。

そう。白紙で、今まで一生懸命作ったワードファイルを上書きしてしまったのだ。

パクパクパクパク。

「ど、どうしました」


「何度やっても、昨日まで頑張って作っていたものがでないの!」

落ち着いて見ると、明らかに「白く」なっている。ユーザーさんの顔も顔面蒼白。しかし、手の施しようがない。

話は変わって、よく、ウェブサイトで「どのページを見ているかわからなくなる」ページがあるが、それは「小さい事なんて気にしない」から、タイトルがきちんと明示されていないものは「あらー、さっきと同じページじゃない、いやねえ」となってしまう。

男性が女性が髪を切ったの気付かないように(気づく人は偉い。)、シニア層は「小さな違い」に気付かない。

シニア層も使えるウェブサイトを作るなら、それは留意しなくてはいけない事。

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視野狭し となりは何をする人ぞ

今日は久しぶりの団体講習である。

ということで、「無料団体講習」、本日の御題は「ポータルサイト」

「色々なポータルサイトを見てみましょう」

皆さんに点数をつけていただいて、尚且つスタッフによる点数と合わせて今週末くらいにはウェブ上で発表できると思います。お楽しみに・・・。

さて、久しぶりに団体で、インターネットをしている姿を見た。

今日集まったのは60歳代後半~70歳代前半の方が中心。
かなり使っている方はプルダウンなどは問題なく操作できるが、あまり使っていない方にはプルダウンは難しい。

さらに、皆さんの共通点。
例えば「ウェブサイトの○○という文字を探してみてくださいー」という会話をしたとする。
すると、上部から読み上げていく。「ぶつぶつ、これじゃない。ぶつぶつ。これじゃない」

例えば「路線をクリックしましょう~」と聞いたときに「うーん、どこだどこだ・・・」

彼らの首の動きや目の動きを見ていると、それはまるで、手のひらを丸めて筒にして、覗いているような状況だ。
周りが全く見えない。

なので、例えば間違えてスクロールしすぎて画面の一番下に言ってしまったとしよう。
すると、すこし戻すことはできるのだが、一番下にあった回答を「あ、コレが見たかったのね、私。」と勝手に納得してしまう。

「随分情報が少ないのね。」

「あー、っと、えーっと、もっと上にもありますけど・・・」

是非、手を筒にして画面を見ていただきたい。
正解があった、と思ったら、そこで手が止まる。
よし、それ以上は目に入れる必要はないと勝手に思い込む。

そんな感じが、シルバー層のウェブ操作なんだと思っていただきたい。

あとは、背景に色が着いていて、普通の文字で書いてあるものは、大抵読み過ごされている。
読みすごす、ということはその部分を完璧に抜かしているのだ。
そのせいで誤作動が起きる。

背景と文字とのコントラストが弱いのであれば、文字は太字にしたほうがよい。でなければ読まれないと思ったほうがいい。

今日は色々と学ぶことができる日でした。

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原因は・・・

なぜ入力フォームで失敗するのだろう、と、目の前にいるシニア層をずっと眺めていた。

ウェブの入力フォームだけではない。
今日いらしたオジサマは某ウィルスソフトの登録が出来ない、購入したのに期限が伸びないと文句を言いながらいらっしゃった。
他のおばさまは入力フォームで「変な画面」が出るとプリプリしながらいらした。

他の方は、思いもかけず保存してしまったと文句を言っていた。

なんでだろう?と操作を見ていたら、彼らは文字を消すときに、なぜか一様に「BackSpace」を押している。
当教室ではDeleteも絶賛推薦中だ。「ちかちか(カーソル)より後ろの文字を消すときはDeleteを押しましょう」と教えている。

なのに、操作に慣れてくるとだれもがBackSpaceを使う。カーソルより後ろに文字がある場合はマウスでクリックしなおす、もしくは矢印ボタンで文字列の最後にカーソルを動かして、そしてBackSpace.

さて、インターネットで、入力欄にカーソルがない場合、BackSpaceを押すと・・・そう、ご賢察の通り、前の画面に戻る。しかし、画面を見ていない(手元に注力している)シニア層は画面が変わったことに気付かない。

「素敵な男性は目で殺しても、パソコンは、目じゃ殺せないんです。」シニア層は見つめたところから入力できると思っているので、入力フォームの入力欄を穴があくほど見つめて、マウスを他にやって(そして無意識にクリックして)入力する。「あ、間違った」とBackSpace。・・・・・。ご賢察の通り。前の画面に戻る。

前の画面にもどると言う事は、彼らの辞書にはない。となると?

「あれーーーーーーー?元に戻った!おかしい!私は何もやっていないのに

続きを読む "原因は・・・"

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記事補足

本日日経産業新聞に掲載されたサイト比較についてのもう少し内容を補足したものです。
記事はこちらをクリック:別ウィンドウが開きます。

■サイトデザインについて:


フォントサイズに大きな差はないが、価格.comとECナビは他と比べて行間を広く取っていることで得点が上がった。(75過ぎ位になるとブラウザ上で文字を大きくする人はいるが、50歳代、60歳代はブラウザ上で文字を大きくしている人は多くない。)

■付加機能について:


ユーザーの囲い込みのために、ユーザー登録は有効な手段だが、インターネット初心者やシニアには登録自体に抵抗がある。ECナビはユーザー登録しなくても口コミや質問ができることで得点が上がった。

■全角入力対応状況:


価格で絞り込みをしたい場合に備え、価格の入力が全角入力に対応しているかが重要。価格.comは全角で入力するとエラー表示が出現。他は対応している・またはプルダウンメニューで選択できる。

■商品画像について:


各商品の詳細情報が掲載されているページでは、画像サイズや画像からのリンクが重要。価格.comは画像をクリックすると大きく拡大され、非常にわかりやすい。コネコネットのようにメーカーのスペックページに飛ばされてしまったりするのは混乱を引き起こしやすい。

■ユーザー登録は口コミの信頼性アップにつながるか・コメントかトラックバックか:


ユーザー数が少ないうちはID管理することで口コミの信頼性が上がるが、価格.comを見るとわかるように、ユーザー数が増えると口コミも増え、有益な情報かどうかの判断が難しくなる。信頼性の面では個人ブログのトラックバック機能のほうが有効であり、トラックバックを利用してのレビュー機能のある比較.comやECナビは得点が上がった。

各サイト比較


■価格.com


商品間の比較検討が容易。スペックの書式が統一されており、印刷して商品を比較したい場合に見やすい。
商品の写真が非常に大きく表示されわかりやすい。
発送地域が明記されているのがよい。シニアはアフターサービスの観点から遠方からは購入したくない。

口コミでのユーザーのやり取りが盛んだが、有益な情報を手に入れるのが難しくなっている。
多機能で、マイページを使いこなせれば便利だが、登録が必要なことをもっとはっきり示しておく必要がある。価格.comは知名度の高さから期待度が高い分、落胆することが多い。

■ECナビ


スペックの書式が統一されており、印刷して商品を比較したい場合に見やすく、余計なものも印刷されない。
トラックバックでのレビューができ、信頼性が高い。
口コミはカテゴリ、ジャンルと分類されており見やすくなっている。

美しくレイアウトされているが、ページが左寄りになっており、シニアユーザーの場合右余白を「もったいない」と感じ、うまく作られていない印象を受ける。しかし、この点については「お気に入り」ドックを常駐させている人が多いため、大きなマイナスポイントにはならなかった。


■コネコネット


画面を最大化しても横スクロールが必要になる場合があり、使いにくい。
スペックはメーカーページにリンクされているため、正確だが商品間の比較がしにくい。商品画像にメーカーページがリンクされているが、シニアは画像をクリックすると大きな画像が表示されると考えている傾向があるため、適切でない。
納期・在庫の項目が設けられているが内容が明記されていないものが多い。口コミの際はIPアドレスを表示させることで信頼性を上げているが、シニア向けではない。
OKWaveと連携した検索サイトがあるが、利用には会員登録が必要。


■ベストプライス


絞り込みが難しく、パナソニックのデジカメを見たい場合、松下電器産業と入力して検索しなければならない。ルミックスもNG。lumixなら○。
スペックが記載されていない商品が多く、情報不足。
画像近辺にAmazonへのリンクが多く、商品をしっかり見るために画像をクリックしようとするが、画像がクリックできない、誤クリックで予期せぬページに飛ぶなどシニアにはストレスになる。
検索後、商品詳細ページからブラウザの戻るボタンを使って戻ることができない(「前のページに戻る」のリンクを押してもページの有効期限切れになる)など、不具合が多い。

■比較.com


▲▼などの記号に頼らず、文字で「価格の安い順」などと表示されているため、並べ替えしやすい。価格の安い順にしても、商品が2列に表示されてしまうのが難点。
住んでいる地域を選択すると、正確な送料を含んで価格比較できる。
サービスの検索に強く、会議室・宴会場比較や資格の内容比較など、ほかの比較サイトにはないコンテンツがある。ただし比較ではなく一覧になりがち。
ページ上部のプルダウンメニューはマウス操作が苦手なシニア層には使いにくい。
メーカー名や商品名はほとんどアルファベット表示だが、カタカナ書き・振り仮名があるとよい。
在庫状況を示す欄が設けられているが、空欄でわからないものが多い。

と、ざっくり概要ですが、ご参考になれば。
(大柳)

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おしらせ

1)「団塊世代の人脈作り」
土曜日のNHKおはようにっぽんに知人がでます。
1月20日(土) 午前6:30から7:30
「団塊世代の人脈作り」という特集。ぜひご参考になさってください。

2)本日の日経産業新聞に価格比較サイト評価で評価委員として掲載されています。
なんだか一人点が辛くて毒づいてますけど、きちんと理由があるんですよ~。
シニアの視点で見るとそんな感じです。

ちなみに、ECナビ、点数が高いんですけど、一つ気になったポイント、画面がすべて左寄りと言うのがありました。しかし、お気に入りなどを表示させて使っているシニア層が多く、ここでは画面の左よりは「シニアの視点」で気にしない事にしよう。ということでECナビの点数が高くなりました。
まあ、本日中に内訳を公表します。ハイ。
写真についてはツッコミ無用です。そっとしておいてください。
以上お知らせでした。
おはよう日本、必見です。

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「変な」でくくられるモノたち

「○○ちゃんってちょっと変だよね」と真正面から女性に言ってみましょう。
「そんなことないですよぉ」といいながらニヤリとしているはずです。
「あなたってまともだよね」と言われるよりは嬉しそうな顔をしているはずです。(実験済み)

「変」という言葉は便利です。
若者が「ビミョー」という言葉を使うように、シニア層は「変」と言う言葉で色々くくります。

「なんかさ、変なのが出たんだよね」とか

「この変なの消したいんだよね」とか

「変なメッセージが出たんだよね。」とか。

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探している言葉だけ

Tさん、64歳女性。

「家ではポチポチ使っているだけなのよ」とご入会。
「でも、多分、使っているから基本は解ると思う。とりあえず今仕事で使わなくちゃいけなくなったから、エクセルを勉強したいの。」

私たちが入会時に一番気をつけなくちゃいけない言葉は「家では使えているから」という言葉である。
これは、8割型「ウソ」というか、「できてない自分を知られたくない」もしくは「本当にできていると信じ込んでいる」「基礎をやりたくない」のいずれかである。ちなみに、ここでの「基礎」とは、「作ったファイルを保存することができる」という意味である。コレさえできればどうにか進められる。でも、多くの人はコレを知らない。他にもウィンドウを大きくできるとか、マルチタスクがなんとなく解るとか。そんなレベル。

我々は年間、大量なシニア層にあっておりますので、大抵のウソは見抜くことができる。ただ、「ウソだ!」と言うと相手とのプライドの問題などもあるので、やんわりとそのレベルを聞き出す。(それができないと営業ができない。←だから「本音」とタテマエの違いを嫌になるほど解ってるということもあるのですが・・・)

Tさんは、私が営業したわけではないのでどのレベルを自己申告されたかは知らないが、「できるのよ」「エクセルがやりたいの」の一点張りでエクセル初級(というコースがある)からやることになった。

しかし・・・

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「私、どこを押したんだっけ?」

私は写真で見て解るとおり眼鏡っこです。(老眼ではない!)
大学時代からなのでもう数年間、はやる前から(はやっているのか?)メガネっこ。

それでも、毎朝「メガネどこやったっけー」と探す。(メガネをかけずに探すから更に時間がかかる)
その話をシニア層にすると「やっだー!マミコさん、そんな若いのに私みたい!」と喜んでいただける。

「メガネ、メガネ」というボケは横山やすしさんだったと記憶していますが、シニア層も日々日々「あれどこやったっけ」「これどこやったっけ」「そういえば、さっき何を探してたんだっけ」などの「忘れっぽさ」が目立ってきます。

「最近忘れっぽくってねー」という台詞がしょっちゅう響き渡ります。
若いのに忘れっぽい私は哀れみの的ですけど。

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シニア層の集客留意点

シニア層にどういう消費行動特性があるのか、そして私たちが教室業において集客の時にどのような点に気を使っているのかポイントを書き記します。

■ シニア層の消費行動特性


1) 評価消費

「これを買ったらどう見えるか」という評判を気にします。それは実際の評判ではなく、たぶんそう言われるだろうと思う他人推定消費。自分がどう思われいるかを気にします。結果よりもどう思われるかと言うことなのです。つまり、どう見られるかということを演出してあげるのが重要なのです。

2) 言い訳消費
シニア層は「だって○○なんだもん」という消費をします。
だって安いんだもん。だってお得なんだもん。商品やサービスは言い訳がしやすいものでなくてはいけません。たとえば、洋服を売るのもただ、洋服です、というのではなく、「着まわしがしやすい」など、彼らが心の中でひそかに悩んでいることを言い訳にしてしまうことが必要です。「だって、着まわしが利くならお得じゃない。」もちろん、その言い訳をバックアップする映像や説明が必要です。気に入ればウェブ上での説明文は印刷してでも読みます。

3) 権威に弱い
上記の通りシニア層は購入する「理由」を欲しがっています。その商品が購入して失敗ではなかったということを自分だけではなく他人からも認めてもらえることを求めています。その理由付けの一つが権威であるといえます。「えらそうな」人が「えらい」ことを言うことは権威となります。

4) 半歩先を見たい
シニア層になると極端に生活への情報量が減ります。
そのため、「憧れの」というよりは半歩先のかっこよさを求めます。少し若く見える。その若さがかけ離れていると突然興味を失います。等身大過ぎてもダメ、若すぎてもダメ、半歩先を提示すると動きが活発になります。

5) 購入後の満足が口コミを引き起こす
満足が口コミを起こすのは当然ですが、その満足は
要は他人にほめてもらうことが口コミの原点となります。
購入時は不安なので「よいものを買いましたね」と他人にほめてもらうこと。それが重要です。


■ 私たちがシニア層への営業時に留意していること


1)解りやすいお得感を打ち出す
お得にもきちんと理由を打ち出す。理由は理論的でなくてもいいのです。「今日は天気がいいから」でもOK.とにかく理由をつける。

2)結果がどうなるか、想像させる
これを通じたことでどうなるかを想像させる。なんと言われるか、なんと思われるか「そう思われますよ、間違いない」

3)相手の不安を聞きだし、軽減させる
相手がどの様なことについて不安に思っているかを会話から聞き出し推測します。

4)みんなと同じ事を知らせる
一人特別ではないですよ。その方に与えるサービスは特別、課題解決も特別でも、悩んでいることはみな一緒、と安心感を与えます。

5)快活!
これが一番重要です。私たちはよく「若さを吸い取られる」という言い方をします。しょっちゅう吸い取られてげっそりしてます。それでも大切なことは、快活です。たとえ二日酔いでも、寝ぼけていても。タイムレコードをガチャンと押すことではないのです。

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ながら操作と高齢者

1週間のお正月休みをいただき、また教室に笑顔で皆さんが入ってくる。
「お正月休みなんて大変よぅ、親族やら何やらとずっと相手してなくちゃいけないでしょ。疲れちゃったわ」と仰る方も多い。

1週間のお休みだったのだが、1週間は高齢者にとって、色々なことを忘れるには十分すぎる時間である。
心も頭もリフレッシュして教室にいらっしゃる。そして新年が始まる。

さて、Mさんは74歳の好奇心旺盛なお姉さんである。
ただし、高齢者特有の「難しいこととかはイヤなの」という典型的な「元気な高齢者」だ。
毎日の連絡をメールでやり取りするメールなしでは生きていけない人でもある。

そのMさんが突然飛び込んできた。
「大変、ネットが繋がらなくなっちゃったの。だからメールが出来なくて」

「お正月に甥とか沢山来たのよ。で、いじられている間にネットが繋がらなくなっちゃったの」とノートパソコンを持っていらした。

見たら原因は簡単だった。彼女のノートPC内臓の無線LANの電源を甥か姪かはたまた親族が切ってしまっただけなのだ。復活するにはFnキーを押しながらF2キーを押せばいいだけの話である。

「じゃあ、Mさん、Fnキーを押しながらF2を押してください」

「えっ・・・・」Mさんがフリーズする。

実はこの「○○しながら××」という操作、高齢者にとっては非常に難しい。

その理由としては
1)順番の理由を把握していない(一緒に押さなくてはいけないと思っている)
2)キーを離すタイミングがわからない
3)2番目の操作に集中し、1番目の操作を忘れてしまう
4)どちらもキーを押した瞬間に、どっちを先に押したのか忘れてしまい、混乱する

が挙げられる。
Mさんもそうだ。
「えーっと、押しながら」と言いながら、Fnを押してすぐに離し、F2を押してしまう。

「押しながらなので、左下のキーは押したままでいいですよ」と伝えると今度は離すタイミングを失ってしまう。そのためF2キーを押しっぱなしにしてしまい、無線LANランプは付いたり消えたり付いたり消えたり。

「F2はちょっとでいいですよ。ポンッっておしたら離してください」

今度はFnキーがなんだったか、F2キーがなんだったか完全に混乱の状態に入る。

このように「○○しながら××する」というのは高齢者にとって非常に非常に難しい行為なのである。

これは機械の操作の問題だけではない。
ウェブサイトでも、手順がきちんと明示されていないのにもかかわらず、前提条件が満たされていないと操作できないものがある。これは機械の「ながら系」と同じである。

72歳以上の高齢者(データではなく雑感として72歳から如実に認知能力が低くなる)には、前提条件を複数つけてしまうとすぐに混乱してしまう。さらにエラーが出るとそのエラーの火消しに夢中になり、あらたなエラーを引き起こすことがある。

たとえば購入でも資料請求でも、迷わない順序をユーザーに提示することが重要だ。
誰でも年を取るのだから。今から少し使いやすいほうがよい。

余談であるが、ずいぶん昔、夜行列車のムーンライトながらには大変お世話になった。そんなことを突然思い出した。感謝。

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ウェブサイトとシニアの常識の溝

私の話を聞いた方が「そうそうー」「あるあるー」と仰るシニアのびっくりなウェブ操作。
シニアの大半は「自分は使えている」「よく解らないけど使えてる」と思っている方で、その中で本当に使える!と言う方はとても少ない。

そんなウェブサイトとシニアの生態をお届けします。

続きはこちらから→ウェブサイトとシニアの常識の溝10

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シニア層の心によくないウェブサイト

本日より業務開始です。本年も宜しくお願いいたします!

さて、2006年は統括する暇もなく、シニア層と戦っておりました。(年末はぐったりげっそり)
統括に変えて?シニア層の心を惑わすウェブサイト5人組の特徴を書き記しておこうと思います。
男女のデート風に書いてありますが、あくまでも理解を促進するためです。特定の誰かについて記入しているわけではありません。悪しからず。

■ エスコートが下手


今日は何を食べようかな~、と言うときに、エスコートがうまい人はある程度の選択肢を提供し、人が迷わないようにしますよね。エスコートが下手な人は、「なんでもいいよー」といいつつ、「私タイ料理が食べたい♪」などというと「あ、オレパクチーだめ。」などと言って来る。
今日はあのお店に行きたいの、というデートの日、気づくと同じ道を何度も何度も行っている。さっきもここ来たよね、「そうだったっけ。」等との台詞が繰り返される。
「我が家までは駅から歩くと5分くらいです。3番目の道を左に曲がってください」と言えば全体像から解り、迷う不安感を軽減できるのに「えっとー。駅を出てからとりあえず3つ目を右に曲がって、しばらくいくとー」という全体像がつかめないエスコート。
今日はダイヤを探したいの、という言葉にこちらの要望も聞かず「これが当店で売っているすべてのダイヤです!」とダイヤを山積にするお店。

そういう、エスコートが異常に下手なサイト。

■ 見た目が悪い


いますよね、意味もなくブランド物を体中から出している人。あれはあれで意味があるのかもしれませんが、ターゲットとなる人に対して意味を成さなければ意味がないのです。

ごちゃごちゃしているだけではありません。センスが悪いのも問題です。センスの悪さは色使いだけではありません。例えばああ、書くのもおぞましいような格好。アンバランス。アクセサリつけすぎ。など等。どこに何があるのか解らない。もしかしたらいいものをつけているのかもしれないけど、そのよさが全く伝わらない。

やたらと見づらい。いい人かもしれないけど、見た目がちょっとね。
やたらとなにもない。いいひとかもしれないけど、ここまで何もないとね。

もうこれは、素敵になっていただくしかありません。と言うサイト。

■ 何をいっているのか解らない


昔、合コンでこういう人いました。 何を言わんとしているのか全く解らないのです。
日本語を話しているのか、英語を話しているのかすら解らないのです。要点がなく、何をいいたいのかもわからず、声の抑揚も単調で挙がりもせず下がりもせず、落ちもなく、泣き所もなく、感動するところもなく。
あとやたらといいたいことだけ言っている人もいる。相手の都合も考えずにひたすらひたすら、自分が話したい事を話す。ほんと、空気読めない。
反対に話して欲しいのにやたらと沈黙の人もいる。情報はどこかな、と探しても「ボクしゃべりベタなんです」といわんばかりに黙る。黙るな。適切な情報を適切な量で解るように伝えてほしい。
くどい人もいる。同じ事を難しく言う人もいる。ああ、なんだかむかむかしてきた。

伝わらない言葉は、独り言と同じ。
もしかしたらいいこと言っているのかもしれないのですが、ライティングやひきつけ方法、文章構造に大きな問題があり、全く読んでもらえないサイト。

■ 気分屋さん


こっちのページではこういう表現をしていたのに、ページが変わると違う表現になっている。ページごとに気分が変わってしまう気分屋さん。エスコートが下手、にも含まれますがエスコートよりも精神的な振り回され感が大きい。

■ 口うるさい


あれやっちゃだめ、これやっちゃだめ。
ほら、このお店にきたらクーポン使わなくちゃダメでしょ、ほらほらほらほら忘れてるってば、ねえ、今なにやってんの、あなた栄養偏ってるんじゃない?カタカナで書いてっていったじゃん、ほらー、全角で書くからダメだってば、あれしちゃだめこれしちゃだめ。戻っちゃダメ、閉じちゃダメ、見て見て見て見て。

入力フォームなどでやたらと縛りがあったり、様々な手を使ってユーザーの目をひきつけるが故に、ユーザーはおなかがいっぱいになってしまい、そのサイトを見ようとしなくなる。


つまり、実生活でいるよね、そういう人、といのはウェブの世界でも「あるよね、そういうウェブ」なのである。
そして、自分自身がそうならないように注意すると共に、自分のサイトもそうならないように注意しなくてはと思う信念でありました。

#2007年、某雑誌で連載することが決まりました。有難うございます。このハナシはネタもれしたものです。
#あと、朝から「元旦の日経MJにそっくりさんが出てる」というメールをいただいておりますが、ハイ、それはまさしく私です。(おばバカ消費、と言うタイトルで出ています。)そっくりさん、の言葉の真意が良く解らないのですが(笑)私は叔母なるものは祖母と立場が似ていると思っています。ペットみたいなものですね。都合よく大好きになってもらう。そんな感じです。もしお手元にあったら、死ぬほど暇なときにご覧下さい。

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