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今日のこばなし

こんな商売をしていると、色々なことに驚かなくなる。
受信トイレがさぁと言われようと、ウィンドウズ86と言われようと、アベベかと思ったら(古!)アドベと言われようと、ポロショップと言われてなんだと思ったらフォトショップだったりしても、結構驚かない。私が驚くのは白馬の王子様が本当に白馬に乗って現れたときだけ。道交法違反で良くつかまらなかった!ってビックリすると思うから。

さて。
ご主人の経営する会社はネットでの申し込みがメインだというN婦人(68歳)。
パソコンは生活するのに欠かせないものである。特にインターネット。これがなければご商売が出来ない。

Nさんのご主人経営する会社のウェブサイトのSEO対策とかを手伝ってあげているため、ご主人の会社を手伝っているN婦人とはだいぶ仲が良く、NさんからSEO以外のことでも電話がかかる。

今日は「忙しいところごめんね」といいつつ、パソコンがカナ入力になってしまった、というSOSの電話であった。

パニックを起こしている人に説明をさせるのは大変である。
それも5秒に1回「忙しいのにごめんね」を連呼するものだから、話が途切れて困る。ごめんねを言う度にNさんの集中力が切れる。

「あのお、とにかく、落ち着いてください・・・」と言う私。

「すずきさんにメールを出したいのに「す」、ってうったら「と」がでてくるのよ!」

完全なかな入力である。

「では、時計のところを右クリックして・・・」と言語バーを出そうにも、パニクッて横に出るメニューがどうしても操作ができない。マウスが乗っかってくれないのである。

とりあえず、言語バーの場所を探して欲しかったので、画面のアプリケーションを全て閉じるようにと指示したら「あ、電源切っちゃった!」一時が万事、そんな感じである。「ソフトを閉じるってコトは電源を切るってことじゃないの?」「うーん・・・」

言語バーはどうやっても見つからないので、最終手段、Ctrl+F10で言語バーのショートカットメニューを出す。「」シーティーアールアイのキーボードね!」と彼女が仰ったが、もうそれもスルーである。突っ込むエネルギーは余っていない。

四苦八苦の説明の上、言語バーの「プロパティ」を出すことに成功する。私のエネルギーはとっくに切れているし、ウルトラマンだったらぶっ倒れてる。

N婦人「きゃああああああ」
私「どうしました・・・」
N婦人「私が、たくさんいじったからひらがなにチェックが入ってる!かな入力にもチェックが入っている!チェックが外れない!!!」

私(??プルダウンメニューが最新版ではチェックボックスに変わったのかな?)自分のPCを開いてプロパティを見ると・・・。

正解はこんな感じ。

ああ、チェックボックスね。
見えないこともないわね。
確かに、これなら、チェックをしても外れないわね。

視覚ってのは大切だわね、とつくづく思ったのでした。以上、今日の小咄。

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難しいのはイヤよ

シニア向けの教室をずっとやっているとしょっちゅう聞かれる言葉「難しいのはイヤよ。」だが、この言葉が出たら要注意である。

潜在的に「今からやることは難しい」と思い込んでしまっているため、3過程以上あるとパニックになる。


「やっぱり難しいじゃない!マミコさんはできるからいいのよ」

これが慣れないスタッフだと「え、でも、これをこうしてこうするだけじゃないですか、簡単ですよ」と言ってしまう。それが火に油、とんびに油揚げ(あれ?)。

「あなたたちできる人は簡単に言うのよ。私たちみたいなオバサンにとってはこういうのって難しいのに、そういうのを若い子は解ってくれない」そして、話はだいぶずれて世代の溝みたいな話まで言ってしまう。勿論、私は助けないで横で笑ってるだけなのですが(鬼)

これは別にパソコンが使えない人だけの話ではない。パソコンが使える人のほうがその台詞が多い。
いつもいつも「同じこと」をしているために新しいことに対する許容ができなくなるのだ。
つまり、Aバンクを毎日使っている人はBバンクの画面に行った瞬間にパニックを起こし、「Aバンクのほうが使いやすかった」という。そういうものである。
バリバリパソコンを使いこなしていると思っている人ほど、実はそんなことなくて、いつも同じ操作で日常は過ぎてしまうので応用力が聞かない。特に年をとると本当に応用力が効かない。見目麗しかろうが、若く見えようが、頭の中身は多くの人はウソを付けない。こう断言するとお友達のおじさんたちからいやあな顔をされるのだが、そうなのだ。本当に。

例えば、先日使える人を対象にユーザーテストをしたが、結局タスクは遂行できず「私こんなサイト見ないわ。いいじゃない、量販店に行けば。百貨店とかに行っちゃったほうが楽じゃない!」と捨て台詞を吐かれた。山奥までヒロに行かなくちゃ行けないかと一瞬目に涙が浮かんだほどだ。

団塊世代は使えますよーとか、「イマドキパソコン使えますよー」とか、多くの人が仰いますが、いつもと同じこと以外のサイトはナカナカ見づらいのである。実際問題、使えないのである。
あなたが「いつものサイト」であればいいが、多くのいつものサイトはYahoo!だったり、「使えてる」という人であればGoogleだったりするわけで、真似のしようがない。

本当に単純なことも、言葉一つで難しく感じられる。
「万事塞翁が馬」といわれるより「人生らっくありゃくもあるさぁぁ」と歌ってくれたほうが解りやすいのと一緒である。

若い人が「このくらい」と思っていることがシニア層に対してはすごいプレッシャーだったりする。
「わたしできるわよ」と思っている人が使えないサイトに出会ったときに嫌悪感はすごい。

「この会社、だめね」までなってしまう。プライドとはそういうものなのかもしれない。「だから株がさがるのよ」とか「だから先日の不祥事が」とか「売上が」とか、全然関係ないところまで飛び火してしまうのだ。「そういえばここに就職した近所の○○ちゃんは子供のころ・・・」とかである。

とにかく、「難しい」と感じさせないこと。
だからといってキャラクターとかなくていいので、どこをクリックすればよいのか、それさえ解れば第一関門は突破なのだ。あとは、別ウィンドウは止めようとか、そういう細かいことである。

玄関を開けてもらうこと。

シニア層は若者ほど忍耐強くない。よっぽどそのサイトに愛着があったり、向学心があったり、そのサイトがものすごくお得だという結果がわかりやすく明示されていたり、予備知識として知っていたり、そういうことがない限りは。

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アクセシビリティチェック

いつもお世話になっているAさんから教えていただいた下記サイト

アクセシビリティチェック・はなまるチェッカー

非常に面白いのです。
アクセシビリティをチェックするのですが、「別ウィンドウを開くときは別ウィンドウって言いましょう」とか「リンクは下線をつけましょう」など、シニア向けウェブサイトにも必要な事を、きちんと教えてくれるのです。
#とはいえ、試験版、時折「なんでそこにツッコミがはいるのぉ?」とアイスクリームを隠れて食べているのをばれたようなコドモの気持ちになりますが、その辺は診断終了後「そこはちゃうねん」とツッコミが入れられます。

よいサイトだとはなまるが出ます。忍者みたいなのかと思ったら、お花でした。(ネタバレ)
ユーザーテストでは解らない部分をこうやって測れるのは嬉しいですねー。

是非、アクセシビリティにご興味のある方はチェックしてください。

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団塊世代とウェブサイト

団塊世代が定年退職を迎えるにあたり、各社様団塊世代の取り込みに躍起になっている。
団塊世代がどういう人たちか、と言うのはいずれ書くとして、多くの会社の悩みなのが団塊世代はどのようなウェブサイトを好むのか、そして、彼らがちょっと思っているのは「団塊世代ぐらいならインターネットの基本操作くらいできるだろう、だから特別にシニア層を視野に入れたウェブサイトを作らなくてもいいじゃないか」という気持ちがあるように思える。(実際、あると思う。)

確かに、今の65歳より皆さんが対象にする団塊世代の一部の人たちのほうがPCは日常業務に利用するため、他の世代に比べて使えているだろう。今、教室は連日満員御礼のありがたい状態なのですが、団塊世代の多くは「インターネットは簡単だから、そのくらいは簡単だよ」と仰る。

見るだけなら簡単である。料理もそうだ、食べるだけなら簡単である。
しかし、実際「操作をしてください」「作ってください」となると、実は色々な難しいことがあるということが解る。

会社で印刷をするなら、変な話「タダ」である。しかし、自宅に帰って印刷をしまくっていると実は印刷代もバカにならないことがわかる。となると、ピンポイントのページをピンポイントに印刷しようと考える。それがどうすればいいのか解らない。

会社を定年退職するとぐっと得られる情報量が狭まる。これは、今まだ働いている人には解らない感覚だろう。

私は東京育ちなので、「東京は情報がいっぱいあっていいね」と言われても、情報がある状態がどういう状態なのか解らない。多分、いっぱいあるのだろうが、解らない。
人間、幸せなときには自分の幸せが解らないものである。(情報が幸せ、と言う意味ではない。)今、働いている状態で情報は当たり前のように入ってくるが、定年退職をすると情報は自ら得に行かなくてはいけない。さらに、手足となる部下はいない。定年退職前の方も退職後の方もたくさん知り合い&生徒さんはいるが、定年退職後、すぐに「情報がナカナカ入らなくてね」と皆さん仰る。

情報を得るための最適な手段はインターネットである。なんせ、無料である。
使いようによっては様々な情報が出てくる。だって、部下はそうやって情報を引き出しては教えてくれていた。僕にもできるはず。

うちに通っている団塊世代で「インターネットができる人」は多いが、実際にその探し方や操作の視界の狭さ、ネットの常識などは「できる」の基準をもう一度見直さなくてはいけないところにきている。
レンジでチンするのも料理という人たちを、「インターネットを使える人」と定義するところに来ている。

「ネットを使えるんだったらそのくらい解ってても当然じゃない?」とか「それは常識だよね」というのは通用しない。「ボクはグーグルを見れます」と自慢げにいうおじ様もいる。「見れる」ってなんだ。ら抜き言葉は嫌いじゃ。と心の中でつぶやく。「ボクはインターネットとか、グーグルとかしてるもんね。やっぱり時代は2.0だもんね。グーグルさえ使ってれば2.0だもんね」というおじ様は多い。本当に本当に。

先日「やっぱりさあ、時代はSNSなんだよね。でも、ちょっと個人情報とか怖いじゃん」というおじさんがいた。じゃあmixiとか見たことあるのかと聞けば「それはちょっと怖いから。」

今の団塊世代は、自分の定年退職後がわからない。ようやくここのところ現実感が出てきた気がするが、心の中で「プレ団塊世代とオレは違う」と思っているように見える。でも、ここ5年、シニア対応してますが、大して変わってない。

つまり、どういうことかというと、団塊世代はインターネットを使えるだろうから、シニア向けのウェブサイトは必要ないと思わないで欲しい。彼らの最大の問題は「使えてる」と思い込んでることである。使えていると思い込んでいる人たちは使えないウェブサイトを見ると「このウェブはおかしいと思う。以上」である。そして、あなたのサイトはみすみす団塊世代を取りこぼしている。

使えることはいいことだ。少なくとも逃げられないから。最大公約数を狙うことはないが、せめて少しの配慮でウェブサイトを使えるようにしなくては、見たいとか、見ようとか、そう思った潜在的ユーザをとり逃すことにもなりかねない。


ちなみに、団塊世代の人たちに色々聞いていると、定年退職後の道筋をしっかりシュミレーションしていないひとが多すぎて驚く。彼らが焦りだしたときに彼らを受け入れるサイトこそが必要とされている。

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シニア層と入力フォームの物語

いろいろな方が「シニア層とウェブ操作」について書かれているので触発されて、現場に出て観察をする。
(今、まとめておりますので、まとめ終わったらトラックバックさせていただきます♪)

まず、「なぜ入力間違いが多いのか」「なぜ半角、全角で引っかかるのか」という疑問を解明するために後ろからじーっと見る。「いやん、照れちゃう」なんていうかわいい言葉に胸キュンしながら、じーっとみる。


すると、多くの人は、画面を見ていないという、当たり前のことに気づく。

だから、全角だろうと半角だろうと、文字を打っている時はなんにも考えていない。ただ、目の前にあるキーボードを追っている。だから、だから、ふと顔を上げるとめちゃくちゃなものを(たとえば、フォトショップをポトショップと打っていたり、タヒチをヒタチと打っていたり(実話。なんでやねん!)、読みながらキーボードを打っているので、「し」と「ひ」の違いがわからなかったり云々。)そして、軽快にEnterキーを押す。それはあたかも、一仕事終えたビールを飲んでるかの如く。


すると、当たり前ですが、間違ったものが出てきて、検索であれば間違った答えしか出てこないが、買い物かごなどにいたっては「エラー」が出る。しかし、彼らは打つことに必死だったので、何がどう間違ったかは判断できない。エラーが出た瞬間にパニックになる。オタオタ。それは、かっこいい人としゃべったのにあとで鏡見たら前歯に青海苔ついてるよ!と知った瞬間の如く。

全角、半角は打ち終わったあとには気づかない。だって「打っている」。
なのに、いくつかの会社は「住所はすべて全角で」「住所の英数字は半角で」などと小難しいことを仰る。それがシニア層がウェブサイトで買えない原因となる要因のひとつ。


たとえばさらに。

昨日は50歳代前半の、「あんまりパソコン使えないのよぅ」という奥様に申し込みフォームを入力させてみた。(ご本人が申し込みしたがっていたので!!)
これも現在「まじめに」まとめています。ギャグとか挟まずに。
いつもだったら途中から「ああ、代わりにやってあげますよ」と言ってしまうのですが「ここはしとつ、我慢しよう」と江戸っ子さながらに自分に言い聞かせ見つめる。

以下奥様と私。
ちなみに買う商品はレンタルサーバ。ご商売で使うのに。。。ということである。そういう時代。

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団塊世代のウェブ操作とシルバー層の違い

正直、団塊の世代と、68歳のウェブ操作は違う。
「慣れの問題もあるよね」と人は言うが、そんなこともない。

一つのものを見て、ああもできるね、こうもできるかも、前もこうやったけど?と出るのが50歳代、「え、もうそんなに覚えられないよ」と嘆きだすのが68~75歳。75歳からは意外と分かれる。やはり昭和ヒトケタの壁だろうか。人によっては「もっと単純に、ぼく、パソコンで仕事するわけじゃないもん」という人もあれば「もっと、もっと応用なことやりたい。覚えられないけど、学ぶって楽しいよね」とおしゃべりするだけで胸キュンな人もいる。

さて、今日朝78歳になるSさんがいらした。
73歳からうちに通い始めている。5回目の年賀状シーズンである。

ところが、今年は、確実に頭が固くなっている。去年できていたことが、考えられなくなっている。

「3分間クッキングのような操作」が入ってしまった瞬間に発狂に近いような嘆き声を上げるのである。「勘弁してよ、もう、ぜんぜんわかんない・・・」

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