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シニア層のいいわけ消費

シニア層は「言い訳消費」をする。

購入にも、買わないのにもいいわけが必要だ。
例えば、旅行。高額旅行をするのも「だって、もしかしたら人生でこんな旅行をするのは最後かも」
やすい旅行をするなら「だって私、たくさん旅行したいんだもん」
高いランチを食べるのは「だって、皆が食べてるんだもん」(だから会計は結構せせこましいです。)
高いランチを食べないのは「だって、今月オーバーしちゃいそうなんだもん」

色々な言い訳をつけてシニア層は消費をする。勿論、若者もいくつか理由をつけて消費をするわけだが、シニア層は買うのにも買わないのにもとにかく言い訳=理由付けが多い。勿論、あとからの理由付けもあるが、多くの場合は自分を納得させるために、自分の理性と戦うために言い訳を自分に言い聞かせてモノを購入する。

だから、シニア層は確かに理由付けをする購入をするので「すわっ、賢い消費者か」と思われがちであるが、実際その言い訳の内容を聞くと「仕事と私どっちが大事?」というような理論をぶっ飛ばしてしまっているものが大半である。しかし、多くの企業はまともに理由付けをするから、心に響かない。特に団塊世代はノリの良い世代である。彼らに「だって、○○なんだもんっ」と言わせないと、消費意欲は生まれない。あなたのために財布の紐はゆるくならない。

さて、そこで、突然考えた。なぜ皆は買わないのだろうか。買う理由はあとから理由付けを出来るが、買わない理由は買わない理由だからだ。そういうネガティブアプローチを考えるのが趣味なのである。(考えた言い訳)

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使えないものは使わないことにしよう

昔なじみのお客様に「まみちゃん、ちょっと来て、パソコン見てよ」と言われると、なかなか断りづらい。最近は断ることのほうが多いが、それでも、断れない人も多い。っていうか、ほとんど断れない。

今日は某先生のもとへ。50歳代半ばの一風変わったところもある某先生は学会で発表するスライドが作れなくてSOSを求めてきた。

「ああ、来たついでにさ、このメールの差出人、アドレス帳に追加しておいて」

見るとメールが文字化けをしている。

「先生、このメール、文字化けしてますね」と申し上げると「ああ、内容ね、よく読めないからね」!??いや、よく読めないんじゃなくて、全く読めない。

「変な人だよね」

・・・。「先生、このメール、ただ文字化けしているだけなので、直しましょうか?」
「えー。直せるの?この人、意味が解らない事を書いてるだけじゃないの?」

エンコードを直したら、すぐに読めるようになった。
そして、アドレス帳にも追加してあげた。
多分、某先生は私の背中に天使の羽を見ただろう、と思う。

先生は、多分、私が舞い降りるまで、「変なメール」のまま何も考えずに「そんなもんだ」と納得し、そして、多分、その人にメールを出さずにいただろう。人間は不満に気づきにくい。間違えたとしても「そんなもんだ、機械だもの」と勝手に納得してしまう。ウェブサイトの操作を見ていても、間違えた操作をしたとき、そして戻れなくなったとき、「そうよね、だってわたし初心者だもの」「やっぱりインターネットは若い人のものだからね」と勝手に納得する人は多い。多分、それで多くのウェブサイトはシニア層を無駄に逃している。

今日も話題に出たのだが、シニア層の場合、どこをクリックしたかだけを観察しているだけじゃダメだ。なぜって、完璧に勘違いしている場合のほうが多いからだ。例えば、何度も出てる話だけどサイトマップ、地図だと思ってクリックし続ける人もいる。それもアクセス解析だけで見るならば、1クリックになる。

アクセス解析はとても重要だが、数名のユーザーを見て、何故それをクリックしたのかを考える必要もある。もちろん、なぜそれをクリックしなかったのかも考える必要がある。操作している内に気が変わることも考えなくちゃいけない。とあるサイトでは最初は高評価だったのだが、時間がたつにつれて「目が疲れる」と評価が下がる場合も合った。そういうのも、全て感じなくてはいけない。

ところで、最近自分がシニア化している気がしてならない。
先日某様とスカイプをしていたときに、私が間違えた操作をしたとき、「デフォルトの設定でチャットにすれば?」とご指摘をいただいた(大感謝)。そういえば、「いっつも私、スカイプ操作のとき間違えるよなぁ」と思っていてそれでも、設定を変えるなんてことは考えもつかなかった。まあ、メッセンジャーはMSNがメインなので・・・と言い訳をしてみる。しかし、そういう「あきらめ」が多くなるのは心の平穏を求め、できれば波風を立てずに生きて生きたいと思うシニア化しているような気がしてならない。
でも、一つお願いが出来るならば、携帯電話、空メールが送れないようにして欲しい。あ、でもそういうサービスがあるのか。間違えてボタンを押して友達に空メールを送りまくっている。それもなぜか特定の友人にのみ空メールを送ってしまうのだ。(A君、すまぬ。)いわば無言メール。最後に「空だけどいい?」という警告、出てくれないものだろうか。

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別ウィンドウは何故いけないのか

シニア層や初心者層をユーザーとして捉えているウェブサイトならば、やってはいけないことの一つに「別ウィンドウ」がある。
その理由
1)別ウィンドウが開いたことに気づかない
前のページに戻るボタンで戻れないことに驚愕しがち。

2)マルチウィンドウの概念がない。
ウィンドウの切り替えが出来ない。

3)×がどのウィンドウに所属しているかの概念が薄い
パソコンに慣れた人は、パソコンは普通通り3次元である。後ろにあるウィンドウ、といってわかる。ウィンドウが重なっているという概念が解る。しかし、パソコンに慣れていない人にとっては、パソコンは2次元である。階層構造についての理解がどうやっても遅いのはパソコンが3次元である事をどうも認識できないからである。
となると、2次元の画面に3次元が存在している事を考えづらい。
そのため、別ウィンドウが出た瞬間に「別ウィンドウがでた」と認識している人でも、「ウィンドウが重なっている」という概念は薄い。となると、後ろにあるウィンドウの×をクリックしてしまう。それも嬉々として。
そして、手前にあるウィンドウは先ほど生まれたウィンドウであるが故に、戻るボタンが聞かない。そうして、あなたのウェブサイトのトップページには戻れない。

以上、何故別ウィンドウを使っちゃいけないのかと言う説明。

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「だって便利じゃない」

シニア層とSNSについて好奇心のアンテナが出てきたので、色々ヒアリング。
わたしたちの場合、ヒアリングとは慶し気張ったものではなく、マルタイ(対象者、ちょっと刑事っぽく言ってみる)がいらしたときに「そういえば、○○さん最近どうよ、」みたいな話からはじめる。

するとまあ、とにかく色々な事を話してくださる。
全体的に話が長いのは難点なのだが、そこは先生と言う立場を利用してですね、色々聞き出すことが出来るのです。

というのも、何にも関係ない人に「最近、インターネットでモノを買いましたか?」という話をすると、多くのシニア層はまず買わない言い訳から入る。それが正しい、正しくないは置いておいて、とにかく自分がどう見えるかを意識しながら話す。だから、答えが面白くない。

それなりの長い年数一緒にいる人だと「そうなのそうなの、この間やろうと思ったんだけどねー、結局さぁ、途中でわかんなくなっちゃって、あ、そうだ、今日それ聞こうと思って!」となる。ユーザーテストも一挙に出来てしまう有意義なヒアリングだ。「ここをこうやろうとしたらもう解んなくなっちゃって!」

(ああ、それ完全な言葉の取り違えだ・・・)と思いながら、一通りやっていただいて、最後に答えを提供する。その最終的に答えがもらえる安心感が、日常のネタとして積み重なっていくのである。

さて。

SNSとシニア層である。
最近Tさんはめっきりミクシィにはまっている。「SNSとミクシィってどう違うの???」という質問をしながら「いやあ全然解らないんだけど、」と言いながら、従業員の若い子に聞きながら、色々楽しんでいる。

「普段どのようにミクシィ使ってますか?」ここぞとばかりにTさんがしゃべり始める。(ああ、そういえばTさんはしゃべりだすと30分はずっとしゃべっているなぁ・・・)と思いつつ、手元にメモを用意。
「ほら、いっぱい見に行かなくていいでしょ、ミクシィって。」どうもマイミクに登録してある人の日記更新を、ブックマークから行くのではなく自分のページにログインしたらすぐに確認できるRSS的な役割が「何も考えずにできるから」よいらしい。そのほか、色々気に入っている点を伺って「なるほどなぁ」の連続。百聞は一見にしかず、である。普段「使いこなしている」わたしたちから見ると、所謂「素人さん」の使い方はなるほどなあと思う。

「ミクシィ、楽しいですか?」と聞いてみる。こんなに嬉しそうに話すのだから、楽しいに違いない。

「うーん、楽しいってより便利。」

「でもね、コミュニティとかはまだ解ってないの。いまひとつ意味が解らなくって」

便利なら使う、意味が解らなければ「頑張ってまで解ろう」というよりはわかる範囲で「便利」を楽しむ。便利を他者から刺激されて始めて他の便利に気づく。所謂一般的な「ネット好き」の人のように次々と新しいサービスを探りには行かないし、「ふつー」の「ふつー」な使い方しかしない。

だって便利じゃない、ではじめて、便利な使い方を提案して次につなげる。応用力、発展力が薄くなるシニア層ならではの展開はこうあるべきなのかもなあと、ふとふと思ったのでありました。

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