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迷わせない

携帯電話を触ってもらう。
ウェブサイトより自由度が少ないせいか、とにかく「間違える」人が少ない。
操作もインターネットより簡単だし、「ここはどうしてクリックできないのかしらね?」というインターネットのウェブサイトをチェックしているときに何度も何度も聞いた言葉があまりでてこない。(ゼロではない)
さらに、いくつかのストップ要因(そのものが出てくると操作を止める原因となるもの)を発見したことは大きな収穫。

ただ、誰もが操作できなくなる瞬間がある。
それは、一度でも「操作を間違えた」と思わせること。
これはパソコンのネットを触っていてもそうだが、一度でも間違えた、と思わせると「間違えたくない!」という願望が働くため、操作が突然おかしくなる。パソコンでシニア層に操作をしてもらっていても、間違えたウェブサイトについては良くわからない操作をしてしまうことが多い。良くわからない操作をしたから間違ったのではなく、一度躓くとさらに倍率ドン、な感じで良くわからない操作をしてしまうのである。


良くわからない操作、というのは携帯の場合は戻るボタンを押す代わりに上ボタンをひたすら連打してみたり、そして、画面が繰り下がる(やっぱりこういう表現を使う)とパニックに陥って突然機能ボタンやメニューボタンを押し出す。

これが時代劇なら「まあまあ、やっつあん、チャぁでもしばいて落ち着けや」と熊さんがポンポンと肩を叩くところであろうが、私たちは静かに、それを見守っている。(本当は喉から手が出て代わりに操作したいけど)

ウェブサイトでも、下手なエラーが出ると「あ、間違っちゃった!」と突然ホームボタンを押したり、閉じるボタンを押したり、戻るボタンを連打したりする。その中にRefleshページがあったりすると、大変だ。「ぎゃあああ、戻らない!!!」

我が家のお手洗いは自動で水が流れるタイプなのだが、それをみて「お化けがいる!」と大泣きした甥を髣髴とさせる。勿論、その後も我が家のお手洗いにはお化けが出ると信じ込ませている。(ひどい叔母)

一度迷うとそれがトラウマで操作がおかしくなる。
平常心であれば全く問題ないのに。

シニア向けのウェブサイトを作るとき、確かに楽しいコンテンツも必要ですし、制約率が高いウェブサイトの作りもとても大切です。

が、つくづく思う。

とにかく、まずはパニックにならせない作りをすること。
バッグをあけて鳩が出てきたら引いてしまうように、まず、ウェブサイトは彼らが思ったものを出させること、そして、道を誤った時に優しく導いてくれる作りであることが非常に重要なのである。

マーケティングで囲い込み、と言う言葉があり、随分昔、「囲い込みなんてそんな言葉!」と思っていたが、勿論、今でも利用場所によっては「その使い方は間違っているんじゃないの?」と思うこともあるが、シニア層は一度使えたウェブサイトは「できるサイトである」と学習する。使える、ということは安心感である。使えないかもしれない新しいウェブサイトを使うより、使えると解っているページを使う。それは満足度とは関係ない。満足ではなくても、使える場所で、買える場所で買いたいと思うのが人情である。それを囲い込み、というのは変な気もするが、使えるウェブサイトはシニア層を逃がさない一つの重要な要因でもある、ということだ。


本日、日経新聞の朝刊に掲載させていただきました。
近々始めるサービス予定だった「ウェブページテイスティング」
要は、オープン前に、ワインのテイスティングのように、シニア層に味をチェックしてもらいましょう。なんと納期3日間、というサービスです。

「つくったっウェブサイト、ちょーっと見て欲しいな」というとき、ご利用ください。また、「クライアントさんに利用したい」「クライアントさんにほら、僕の作ったウェブサイトはシニア層に高評価された!」と仰りたい広告代理店さんや、SIさんのお問い合わせもお待ちしております。

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