シニア層向け新事業とシニア層の声

随分前、シニア層に詳しい友達と
「年を取ったら色々なことが出来なくなるよねー。
今の内からいろいろやらなくちゃね」
という話をしながらご飯を食べていたら、

隣の席で食事をしていらしたおばあちゃまに
「あなた、年を取ってもそんなに悲観的にならないで。
年を取るということは、そこまで悪いものではないわ」と
声を掛けられてしまった。

当たり前に年を取る事、出来なくなることを受け入れて、不安も不満も消化する。
それが一種の「大人力」なのかもしれないな、と、おばあちゃまと話して思った。

エイジングにアンチするのは、まだ若いうちで、反抗するだけの元気がある。
アンチできなくなると、受け入れるしかない。アクセプトエイジング。

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年を取ったな、と感じる5つのシーン

人は毎日年を取っている。
でも、その動きはゆっくりすぎて、年を取っている本人には気づくことができない。
ただ、振り返ると、ずいぶん年を取っている。

若い人にとっては、60歳も70歳も大きく違わないように見えるのではないかと思う。
それは、私たちが10歳代のころに、20歳も30歳もオバサンに見えたのと同じ感覚なのではないか。
実際には、60歳と70歳は大きく違うし、80歳も大きく違う。

仕事柄、中高年・高齢者と接することも多いが、
見た目の問題だけではなく、
その方たちを見て「一気に年を取ったなあ」と思う
シーンについて書いてみたいと思う。

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シニア層と心のハードル

私は、とても運動音痴である。
特に、跳び箱とか、ハードルとか、飛びもの系は苦手中の苦手である。
飛ぶ前に躊躇してしまう。
そして、激突する。もしくは、跳び箱の上に座る。

外から私を見ていたら
なんでそんな簡単なことができないのだろうと思うだろう。

私も、友達が跳び箱をぴょんぴょん飛んでいるのを見て
簡単そうだなあと思い、実行し、
跳び箱直前で躊躇し、そして、激突する。
#YOUTUBEにアップしたら再生回数1万回は超えるくらいの面白シーンである。

心も加齢により、運動音痴(?)になる。

年を取ると、ハードルを飛び越える前に躊躇してしまうのだ。

若い人は、面白いことがあると、
ぽーんとハードルを飛び越えてしまう。

面白そうだな、飛んだら気持ちよさそうだな、と思い切りよく
ぽーんと飛ぶ。

面白いという形が明確に見えなくても、
おもしろそうだという想像力で飛ぶことができる。

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2012年のシニアビジネス展望

本年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆様にとってワクワクな年になりますように。

さて、
2012年、シニア市場はどう変わっていくのでしょうか。
団塊世代の再雇用就職がピークだったのが2007年。
2012年「再」定年退職がはじまり、今年はシニア層の消費行動が大きく変わることが予測されます。

・シニア層の起業が増える

体力とノウハウのあるシニア層のプチ起業が増加することが予測されます


・ネットを使うシニア層が普通になる


これは、「車に乗る人が増える」位の軽さで考えてください。
デジタルシニアなどというと、いかにも駆使してます、というイメージになりますが、それは間違っています。
車マニアが増えて、車を使っていろいろなことができる…というより、車に乗れるようになった人が多いので、情報収集の方法が以前よりも広くなった、ということになります。
自ら情報の海に飛び込むにはネットは広すぎます。生活情報インフラとして、テレビ+新聞+雑誌+ネットになった位の期待値の低さでいきたいところです。
ただし、既知の情報をネットで探すことができますので、ウェブの見せ方はシニア対応が必要となります。


・新しい社会に足を踏み入れる


起業もそうですが、会社という枠組みがなくなると自ら努力しないと社会性をどんどん失っていくことになります。
そのため、新しい社会に足を踏み入れる努力をする機会が増えていきます。

このような状況を踏まえ、2012年、シニア向けに以下のようなサービスが人気が出ると予測しています。


・費用対時間がよいサービス


起業する方とはまた別に、のほほん組(週に2日くらい働いてあとは健康な限り遊びたい)も増加します。もちろん、お金は有限ですので、少ない費用で長く遊べるサービスが人気になります。


・継続できるサービス


ふっと趣味を持とうと考え、新しいおけいこを始めたが続かない、すぐに辞めてしまう、自分には合わないと感じた、など、継続のモチベーションが下がります。

シニア向けのサービスを始めるときにはこの「継続」していただくことが肝になります。

サービス提供者が継続をしていただくための仕掛けを作る必要があります。
継続する努力・工夫をシニア層に求めてはいけません。彼らはすぐにほかのサービスを選ぶことができます。星の数ほどサービスはありますからね。

継続をしていただくためには、難しすぎない、仲間外れ感がない、劣等感を感じない、成長を感じる、プチ成功体験を積むなどサービス提供者側が継続を意識したサービスを提供していく必要があります。団体で行うものであればいかに同質の人を集客するか、お互い仲良くしていただく仕組みを作るか…などですね。


・夢を持てるサービス


趣味と実益をリンクできるノウハウ系サービスの人気が出るでしょう。
これは比較的短期間×高額サービスとなるでしょう。


・他人とのかかわりを自然に作れるサービス


人は社会との関連、社会からの承認によって「楽しい」と感じる傾向があります。
そのサービスを利用することで、どのように承認される自分をイメージできるか、他人とのかかわりに希望が持てて、その希望を裏切らないサービスの人気が出ます。


・寂しさを埋めるサービス


加齢により体力が落ちていくと、心に隙間風が吹きます。
体力的なモノや、毎日決まって出ていく場所がない(出かけるのに理由が必要)になっていくと、なんとなく億劫になってしまい、寂しさを紛らわすのが下手になっていきます。
その寂しさを努力せずに埋められるサービスも2012年からどんどん必要とされていくでしょう。

今年は今までになく、、シニアビジネスが楽しくなるでしょう。
弊社では、子どもたちが、シニア層を見て「ああいう大人になりたいな」と思えるような大人生活を楽しめるサービスをどんどん手伝ってまいります!

市場拡大として、シニア層を考えている方、シニア向けサービスを始めたい方、自社サイトをシニア層でも使えるようにしたい方、どうぞお気軽にご相談ください!
2012年も張り切って皆様のお役にたち、ひいてはワクワクな大人社会を創ることができるよう、がんばります!

どうぞ、本年もよろしくお願いいたします。

シニアビジネスのご相談はこのサイトから

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シニア層と口コミの法則

これからシニアビジネスの波が5年くらいちょっと変化すると思われますので、久しぶりにシニアビジネスネタを書き綴っていきたいと思います。

ということで、今日のお題はシニア層と口コミ。

シニア層は口コミで広がるとか色々話に出るので、口コミで広がるための法則なり、前提条件なり、気をつけなくちゃいけないことなりを書いてまいります。特にシニア女性について、です。男性はまたいずれ。

前提条件1:良い商品を。

意外と忘れられがちなのが、受け入れられるものしか口コミされない、という前提条件。 良い商品(気に入った商品)しか受け入れられない。

よく商品を出しただけで口コミを期待しちゃう方がいるんですが、そうは簡単にはいきません。
まずは、商品自体がしっかりしている(しっかりしているように見える、効果が解る)ことが重要です。

前提条件2:商品、サービス名は解りやすいものを

人間、年を取ってくると色々なものをすぐに思い出せなくなります。 30半ばの私ですら、一日何度も「あれだよ、あれあれ」と、それはまるでアレアレ詐欺のようになってしまっております、いわんやシニアをや。

となると、思い出しやすい言葉、繰り返し聞いて、言葉に出せる言葉でなくてはいけません。
ちょっと小難しい言葉の商品・サービス名などは「アレ」に括られてしまい、人に伝わるどころか、見るまで思い出せないというデメリットがありますので、商品・サービス名はとにかくわかりやすく、繰り返し伝えて、その言葉を体で感じていただく必要があります。

前提条件3:広がりは遅い

基本的にシニア層に口コミなり、情報が広がるまで、かなりの時間がかかります。 それは、多くの人が「皆がやってからやってみよう」という消極的な気持ちがあるから。 いつでも「最新じゃなくちゃださいっ」という女子高生なことは言いません。 最も早く広めたいなら、テレビで取り上げられるのが一番ですが、盛り上がりまくってその後急激に冷めるというリスク(在庫も、心も)がありますので、じわじわくるシニアの口コミは、まあ、長期戦だなーと思っていただければと思います。

前提条件4:口コミのデメリット

特にサービス分野の口コミは、メリットが凝縮して伝えられてしまうというデメリットがあります。 つまり、「あそこでこんなサービスを受けて感動した」という口コミの源泉は、誰かに伝わると「私にもそんなサービスをしてくれる」さらにもう一段階経ると「いつでもそれだけ感動のサービスをしてくれる」ととんでもない期待値の高さに転換されてしまうことがあります。


口コミの法則(1):リーダー格から伝わる口コミ


地元や何かのサークルには、必ずリーダー格の方がいます。
色々なことに好奇心を持ち、お店を決めるのがうまい(決断力がある)、人に対して世話を焼くなどのリーダー格の方。
時折、表に出るタイプではないのですが、しっかり者やいろいろ頼れるという理由で派手ではなくともリーダーに自然になっている方もいらっしゃいます。

そういう方が、「これいいわよ」というと、その仲間に一気に広がります。
そういうリーダーは、時折、人のために買ってあげたりもします。
そうすると、周りの人は「ああいう流行に敏感な人が買うのだから、これを買ったらきっと流行に敏感なんだろう」と購入することがあります。
さらに、世話を焼くのが好きなので「あなた、これこれした方がいいわよ」と支持をしてくるのもリーダー型の特徴です。
新しいお店などの発掘、娘や若い友達から情報を取り出し、自分のものに加工し、広める、口コミリーダーともいえます。

◆メリット
口コミが回るのが速い
リーダーの一族がそれを購入する、広がりやすい
だんだん広がる

◆デメリット
リーダーが飽きたら終わり
リーダーが傷ついたら終わり

口コミの法則(2):同レベルの口コミ

お子さんがいらっしゃる女性は子どもがつき合わなくなっても、子どもの幼稚園時代、小学校時代のママさんと付き合っている方が多くいます。 皆でやれば怖くない型の口コミはここから広がります。 3人で一緒に入会とか、共同で購入とかをやるのもこのタイプ。

◆メリット
最初から多数の購入が見込まれる

◆デメリット
やらなくなる時が皆一緒(皆で次に移る)

口コミの法則(3):空気伝播

「あそこの奥さん、あれやっているらしいわよ」「みんなあれをやっている」みたいな確証の取れない口コミ。 「あの人がやっているなら間違いないわね」「皆がやっているならいいんじゃない」 実際誰がやっているのかはわからないが、繰り返し聞いたり、噂を3回くらい色々な人から聞くと流行っているような気がしてしまう。 広がりにくいが、粘り気のあるタイプ。

◆メリット
長く続く

◆デメリット
初動が遅い。広まるまでに時間がかかる

以上、ご参考になれば。

どういうタイプがどういう口コミをするかは、じわじわと書いていこうと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

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疲れている人々


「もう、気を使うのがやなんだよ」

と、先日会った「おじちゃん」が言った。

「おじちゃんはさ、(と、彼は自分のことをこういう。)とある大きな会社の部長まで頑張って定年退職迎えてさ、嘱託で働いてもいいよ、と言われて働き始めたんだけどさ」

0歳企業、いや、零細企業の私としては、こういう話はとても興味深い。未知の世界だから。

「周りの競争とかねー、人間関係とかねー、やんなっちゃったよ。だから、辞めたの。独立して、小さいながらも一国一城の主になって、気を使いたくないなって。疲れちゃったんだよね」

私が会った時の彼は、なんだか伸び伸びとしていて、とても楽しそうだった。
「立場とか関係なく、こうやって話したりするの、楽しいよね」

先日乗ったタクシーのおじさんも同じことを言っていた。
「タクシーはさ、そりゃあ、色々なお客さんがいるけど、人間関係はないでしょ?基本的に車は一人だし」

某巨大企業で重役まで務めたおじいちゃんも言った。
「ゴルフはね、人間関係、気を使うでしょ?そういうのに疲れたからもう、ゴルフやめちゃった」

男性は色々大変だなーと思う。
私なぞは、植木等バリのテキトー人間なので、そういう辛さはよく解らないけど、観察対象としてはとてもとても興味深い話だ。

そんな彼らにとって、パソコンとは「仕事で使うもの」であり、楽しく使えるものではない、ということも聞いた。

パソコンは気が張ることなんだな、と思う。

だから、よく、「いまどきのシニアは仕事でパソコンを使っていたから、インターネットくらい朝飯前」と仰る方がいらっしゃいますが、一部の若者・中年が地震が起きてすぐにPCに向かって震度を調べるようにインターネットになじんでいるものではない、ということをよくよく解って欲しいのです。できるし、使えるし、使ったことがある。だけど、馴染みがない。

としまえんにいる居心地の良さと、ディズ○ーランドにいるなんとなく、落ち着かない感じと。(多くの女性は逆かも知れんが、私はとしまえんのほうが落ち着く。)そんなイメージだ。

とはいえ、じゃあ、簡単にすればいいのか、という話になる。
そうじゃない。

その先に、「ワクワク体験」があるということを感じてもらわなければ、その人の一部にはなれない。いつまでも他人のままなんだと思う。

だからこそ、サービス提供者は、疲れている人々に、刺激を与え過ぎて疲れを提供するのではなく、やんわりとマッサージのように優しく、そしてワクワク体験に導くのがシニア向けビジネスに必要なんじゃないかなーと思う。

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「使いこなす」の呪縛


「私、そこまで使いこなしてないもん」
「そこまで使いこなせないから高機能なものは要らない」

この手の言葉を加齢が進んだ人からよく聞く。
(あえて、高齢者とは言わない。30歳からこんなセリフを聞くからだ)

使いこなす、と言う言葉は呪縛だ。
なんせ「ここまでできたら使いこなせた」という定義がないから。

たとえば、Windows98を使っている人がいる。
もう調子が悪くて悪くて仕方がない。

「でも私、これも使いこなしていないのに、新しいのを買っても使いこなせないから、私とおんなじでおばあちゃんでいいのよ、パソコンも。」

と仰る。新しいものを買ったら、出来ることも増えるのに。と思う。多分、今のままではずっと使いこなせない。

その一方で「私、自分のケータイすら使いこなしてなくって」と言う方に話を聞くと「メールでしょ、電車案内でしょ、それくらいしか使ってないのよ」

と、仰る。私から見たら「使っているじゃあーりませんか」と言ってしまいたくなる。

皆さんは何まで出来れば満足なのだろうか。
携帯が魔法の杖に化けて王子様とかが迎えに来たら満足なのかな。

「使いこなしたい」という気持ちは好奇心の広がりだからとてもいいと思う。上向きで、大きな声で「使いこなしたい」と言うのはとても素敵だ。
一方で「使いこなせない」というのは、あまり聞いていて気持ちの良い言葉ではない。
だって、使いこなしの神様は、待っていても呼びに来てくれないから。

使いこなす、ということは、
・その商品やサービスで出来ることが解っていて
・それを使っていて
・超楽しい!と思う気持ち
だと思う。

これが揃わなければ、「使いこなす」には永遠に至らない。
その認識が間違っていてもいい。出来ることの内容の広がりが狭くても、満足感を得るためには、自分が決めた定義をクリアし、なおかつ楽しくなくちゃだめなんだと高齢者を見ていて思う。

なので、よく高齢者から出てくる
「使いこなしていないから」という言葉に惑わされちゃいけないな、と思う。

新しいものは全ていいものだとは思わないけど、
使いこなしていないから新しいものに挑戦しないと言うのは
老化街道まっしぐらな気がしてならない。

そもそも、自分の脳味噌だって全く使いこなしていない。
使いこなしていないからと、考えるのをやめてはいけない。

ただ、中高年・高齢者には「諦めたらそこがゴールですよ」とはいうものの、サービス提供者側の若手にはそんな精神論は通じない。

だから、中高年・高齢者が「使いこなせないからこのサービスを使うのは無理」とか「これを使うのはまだ早い」と思わない為のコツをちょいとばかし。

それは、
その成果物がシンプルであること。
そして、少し、夢が広がること。

それが高齢社会の、機械とかサービスとかのあり方なんだと思う。
そうでなければ、新しいサービスは受け入れられないな、と思った。

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シニアと使いこなし感

某氏(70歳)のパソコンは古い。
当時最先端のSONY製を買ったという。
2002年ころに買ったというから、もう8年選手くらいか。(この言い方って古い?)

立ち上げの時ものんびりなので、電源ボタンを押してから、お手洗いに行ってお茶を用意するのだと笑う。

「自分も歳だから、このくらいでちょうどいいんだよ」

先日、パソコンが時折おかしくなるんだと、お持込になったので見てみると、ハードディスクから異音がする。

ガリガリガリガリ。

「うーん、もしかしたら、そろそろ買い替え時かもしれませんねえ。

念のため、バックアップ取っておきましょうか。」


と、言うと


「え、だって、そんなに使ってないよ!」

と仰る。使っていないとはいえ、写真は数ギガ、いろいろなゲームも入っていて、キーボードも薄くなっていて年季が入っている感じがする。

「そんなに使いこなしていないから、買い替えはまだいいよ」


すごく年季の入ったケータイを使っている某女史(69歳)。
画面が小さいのが嫌だという。
筐体は、ところどころはげている。

「そろそろ買い替え時かしら」と彼女が言う。

「買い替えてもいいかもしれませんね、今だとスマートフォンとかありますし、いろいろ選べますよ」

「でも、そんなに使いこなしてないのよね。だから、買い替えるのもね。。。」

私はいつも不思議に思う。
彼ら・彼女たちはどういう状況になったら「使いこなした!」と思うのだろうか、と。

もしかしたら、「使いこなし」後の買い替え需要というのは、壊れること以外存在しないのではないだろうか。

買い替えたのは、「買い替えたくて」買えたのではなく、今の機器などを凌駕する何かが存在するから買い替えたのだろう、と思う。

例えば、携帯電話も、いろいろ機能が付いているケータイというのは、「今の製品を使いこなしていないから買い替える気が起きない」=今の製品と比較してしまう。

しかし、これが、圧倒的に比較のラインに乗らないものだったら、「今の製品を使いこなしてなくてはいけない」脅迫感はないのではないかと、ふと思った。

そういう気持ちで臨めば、打ち出し方が変わる。

まあ、言うは易しなのだけど、心構えの問題で。

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2011年 シニア市場の展望

明けましておめでとうございます。
使い手と作り手の思いあいの橋を築けるよう、楽しんで参りますので、どうぞ本年もよろしくお願い致します。

さて、2011年のシニア市場の動き・展望について簡単に記していきます。

■衰えの認識が市場の流れを変える
団塊世代の少し上に、たくましく伸び伸びとしている世代があります。
所謂「プレ団塊世代」。現在65歳~70歳くらいですね。
もう年金も受給していて、退職金もきちんともらっている。
この世代は消費も活発で、好奇心も強い世代なのです。

この世代が65歳を超えて、「自分は年を取った」と認識し始めた事、これが大きくシニア市場を変えるのではないかと思っています。

今までは、今の自分は若さの延長でした。
周りがシニアビジネスとか言っても「ははは、いるよね、そういう人。あ、私の友達にいるいるぅ」くらいの他人事でした。
が、最近、「シニア」という言葉が自分を指しているということに気付き始めました。

となると、「いつまで健康で遊べるかどうか解らないから、今のうちに、遠出しよう、出かけておこう」となるわけです。

ここの層にきちんと着目できれば、シニア市場はまた面白いものになるでしょう。

■安くて、長時間楽しめてお得感があるものが着目されるでしょう
好奇心が強そうな人に見えますが、意外と「新しくて使い方を考えなくてはいけないもの」に対しては触手が伸びません。
それを持ったら/そのサービスを使ったら、安く、長く楽しめることが重要です。
そして、「お得感」ですが、比較の術を持ちません。
そのため、提供者がお得感を出すなら、具体例で提示することが必要となるでしょう。
まあ、このことはどの世代でも一緒だとは思いますが、言うは易し、行うは難し、横山やすし。
(言ってみただけ、年明け初すべり)

また、用意されたものから自分に合うものを選ぶ力は衰えていません。特に楽しいことについては、以前の経験と与えられるであろう具体的なメリットを換算し、選ぶことが可能です。
一方で、自ら組み立てる力はありません。この中からチョイスして選んでよいですよ、というのは面倒くさく感じるでしょう。(まあ、これも世代共通ですね)

■男性にはルーティンの場を。女性には安心の中の楽しさを。
男性はより引きこもる傾向があります。
年頃のお父様をお持ちの方は、是非、外に引っ張り出しましょう。一度中にいるとそれが楽なので動かなくなってしまいますよ。
男性には、ルーティンの場所(たとえば、月1回のゴルフ、会社の会合・同窓会等)があるとよいでしょう。昔ながらの付き合いを中心に毎日を過ごします。
本当はここに新しい出会いを持っていきたいところです。
これについて語ると長くなってしまいますし、外に出すプチ義務感については私も試行錯誤中ですので何とも言えませんが、75歳までに新しい趣味を見つけるとよいでしょう。これは、シニア市場の観測とは全く関係ない発言ですね。75歳までに新しいことをはじめられれば次の5年も新しいことをすることの敷居が低くなります。
この辺については、お会いした時に熱く語ります。

女性は、毎日出るのはさすがに疲れてしまいますので、行動の範囲が減りますが、男性に比べると外向きです。
ただ、新しいこと=できないかもしれない、よく解らないことには手を出しません。そして、よく解らない、それを使ったことでどうなるか解らない場合には「難しい」という発言をします。

私には難しいという発言を聞いたら、操作の方法を教えるのではなく、どうなるかを教える方がよいでしょう。本当に知りたいのは操作の事ではありません。

ということで、お天気お姉さんみたいにシニア市場の2011年展望について述べさせていただきましたが、本年も皆様のお役にたてればと思います。
シニア市場向けビジネスについては、新しい展開を考えておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。

今年も宜しくお願い致します。

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シニア女性と口コミ

突然ですが、シニア層と口コミには3タイプある。と思っている。
これは、女性に限っての話だけど。

1)同等の口コミ
2)上から下への口コミ
3)空気伝播の口コミ

1)同等の口コミ

同じくらいのレベル(レイヤー)内で広まる口コミである。
レベルの基準を決めるのは彼女たちの心の中である。それは、こどもの幼稚園が同じ、という「同等」であったり、趣味が同じだったりと、そのコミュニケーションの場において女性は違う顔を見せる。

つまり、本人が「自分と同じくらい」と思っている人に声をかける口コミである。
これは仲間内で濃く広がり易い。
仲間が基本単位になるので、恥ずかしいもの、ださいと思われそうなものは口コミに登らない。本人たちが「カッコイイ」と思うかどうかが基本である。
また、誰かが落ちこぼれるとボロボロ辞めていく/離れていく。
同等じゃなくなることに耐えられないからだ。
そして、最後少人数になったところで残った人に対して「あの人はすごいわね」という賛辞が贈られる。

2)上から下への口コミ
これは、PTAのママさんなど、昔から仲間をけん引するタイプの人が「あんた、やってみなさいよ!」と半強制的にさせてみる口コミである。

これは、上の人の強制力に依存するが、リーダーシップがすごければすごいほど、とにかく幅広い人脈を持つ。
また、上からの指示なので、「あの人はできて、私はできない」というのがあまり苦にならない。

3)空気伝播の口コミ

電車の中で隣の人の雑誌を思わず読んだり(ごめんなさい)、他の人の話を聞いたりしてしまうように(ごめんなさい)、口コミと意図せず、口コミになることがある。

全く知らない人から伝播する口コミもあるが、ご近所の○○さんがやっているのよ、的なウワサレベルな口コミもある。「あの人が出来るんだから、私もきっとできるに違いないわ」的な。

自分の商品がどの口コミレイヤーに入るのかを考えると、シニア層へのアプローチも変わってくる。

また、よくあるのが、シニア層が口コミしたくてたまらないのに、サービス名が難しくて口コミできなかったり、サービスが絞り込めてなくて「あれよ、あれよ奥さん」みたいなアレアレ口コミになり、あれあれーと言う間に、伝わらずに記憶から消えていくというのもある。

あとは、カタカナだったりすると、結構適当な名前に変更されて伝わってしまったりもする。

ということも、鑑みながら、シニア向けの商品を開発していく必要がある、ということです。

今度、この辺のウォッチ事例を書いていこう。(折角ウォッチというカテゴリを作ったので。)

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